ーAll About受験ガイド高橋公英さんー
わが子を合格に導くヒントとテクニック

中学受験と高校受験の違い(後編)

現在小学校高学年のお子さんを持つ保護者の方々がお子さんと同じ年齢だった頃、つまり、二十数年前は『中学受験』は今ほど一般的ではありませんでした。

ですから「受験」という言葉を聞くと、どうしても高校受験や大学受験をイメージしてしまいがちです。ところが中学受験は子ども任せにできないという点で、高校受験とは違うものなのです。前回は「偏差値」と「入試問題」について書きました。その他の点について、もう一度おさらいをしておきましょう。

■全員受験

高校進学率は全国平均で約96%とほぼ全員に近いもので、当然受験率も高くなっています。このようは背景があると中学生の中で「受験するのが当然」という心構えが作られます。

一方の中学入試では首都圏で高く見積もっても15〜20%です。受験して当然という雰囲気までは達しません。どちらかと言えば親が主導権を握って受験するものです。小学校の高学年というのは、反抗期の始まりと重なります。精神的な成長の早い遅いが案外大きな個人差となって現れます。おとなしく親が敷いたレールの上を走ってくれて、私立中学に入学したとしても、その後反抗してまったく勉強しなくなる子も出てきます。

反対に親の進める学校を蹴って、自分の行きたい学校で青春を思う存分に楽しんでいる子どももいます。いずれにしても、「受験するかしないか」、「志望校はどうするか」について、親の関わる割合が大きいのが中学受験なのです。

■学習内容

入試科目は中学では国語・算数の2教科か理科・社会を加えた4教科(関西では3教科も多い)で、高校ではこれに英語が加わります。

しかし実際には各教科を細分化して学習しているのと、全員受験なので差がつくために、難問が出題されることは少ないのです。ところが中学入試は成績上位生徒が競い合うために、小学校の学習内容よりも一歩も二歩も踏み込んだ出題がなされます。中学での定期テストで上位にいれば、公立高校の入試を突破する可能性はかなり高いといえますが、小学校のテストがよくできても、中学入試を突破できるかどうか分からないのです。そこで、どうしても中学入試対策のための勉強が必要になります。

■内申点

高校入試では平常点を高くすることで、入試を有利に進められる制度を公立高校の入試では取り入れています。私立高校では内申点はあまり影響しないようですが、中学入試も同様です。ほぼ入学試験の一発勝負ということになります。

■モチベーション

受験生のモチベーションも違います。高校入試では、ほぼ全員が進学し、しかも必ず入試があるというプレッシャーがありますが、中学入試では失敗しても公立中学に行けばよいという逃げ道があります。 大学受験の浪人は珍しくありませんが、高校受験の浪人は多くありません。入試に失敗したら浪人してしまうという恐怖感は強いものでしょう。

なによりも中学受験生は、まだまだ子どもです。自分から受験すると言い出す場合も「友達が塾に行っているから」というような理由が多いもの。やはり必死さが足りずに、親が子どもの尻を叩くことになりがちです。

■保護者の役割

こうして見てくると、中学入試と高校入試で最も大きく違っているのは、「受験が必須かどうか」という点です。高校受験ではあまり親の出番はありません。

ところが本来受験しなくても済む義務教育の中学では、受験生本人のモチベーションをどう高めるかがポイントだとお分かりいただけるでしょう。まさにこれが中学受験における保護者の役割なのです。子どもは時間つぶしの名人です。気が進まなければ勉強するフリをします。放っておくと塾に通っているだけ、家庭教師に見てもらっているだけになってしまいます。

それ以外の家庭学習の時間が大切ということに本人は気づかないものです。子どもは今を生きていて、あまり先のことは気にしていません。

そんな子どもを乗せてやる気にさせるには保護者の力が大きく作用します。良いペースメーカーになって中学受験を成功に導いてやるようにお願いします。

» 中学受験と高校受験の違い(前編)

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