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首都圏統一模試センター

■首都圏模試センター『統一模試』

 首都圏模試センターが実施する志望校判定のための公開模試です。合不合判定テストやセンター模試のように塾の母体はありませんので、所属する塾に関係なく受験をする模試になりますが、大手の塾では、市進学院、栄光ゼミナールなどの生徒さんの受験率は比較的高くなっています。首都圏模試の特徴としては、受験人数が多いことと、中堅校のデータがより厚みをもって算出されることが挙げられます。

 2008年度の3大模試の受験者数を比較しますと、9月以降は合不合判定テストが平均21,000人、日能研のセンター模試が15,000人であったのに対して、首都圏模試は17,000人と、合不合判定テストとセンター模試の間に位置しています。四谷大塚本体と早稲田アカデミーなどの提携塾の塾生にサピックス生も参加する合不合判定テストには及ばないものの、最大級の生徒数を抱える日能研のセンター模試の受験人数を超える生徒さんが受けているという実態は、特筆すべきものです。

 また、合不合判定テストが全4回であるのに対して、首都圏模試は全6回と多くなっていることから、より長期にわたる偏差値の動きを把握することができます。中堅校のデータに厚みが出る点ですが、後に触れますように問題の難度が基本から標準レベルになっているため、上位校を目指す生徒さんにとっては必ずしも有効なデータが取れるとは言えないですが、中堅校志望の生徒さんにとっては、同じ目標設定をしている生徒さんとの相対評価が出ますので、非常に参考になる結果を得られる模試と言えます。

<首都圏模試「算数」の特徴>

 首都圏模試の算数は、小問30問で配点が1問5点で、150点満点というかたちになっており、大きな構成では四谷大塚の合不合判定テストと同じです。また平均点も75点から80点と、合不合判定テストに近似しています。ただし問題の構成や難度では合不合判定テストとは大きな違いがあることに注意が必要です。

 まず、大問数が合不合の12問に対して8問(最難関プレテストを除く)と少なくなり、その分それぞれの大問に含まれる小問の数が多くなります。具体的には、まず第1問の計算が6問で、合不合判定テストの倍です。さらに、応用問題では小問が3問含まれる構成になっています。計算問題の6問はいずれも易問で満点必須のレベルであり、また応用問題の小問数が増えるということは、(1)の問題が極めて得点しやすいレベルになりがちであることを意味します。また小問集合の中には、「4000円の50%は」といった割合の基本や、半径と中心角が与えられたおうぎ形の面積など、基本中の基本を問われる内容になっています。それでも全体正答率が80%を必ずしも超えないところが、首都圏模試の特徴のひとつであり、首都圏模試は易しいと言われる所以とも言えます。

 つまりは、合不合判定の第6問までを解きやすくして、問題数を増やした内容になっているとも言えます。合不合判定テストについての説明で触れた、偏差値との兼ね合いからすると、偏差値55以上の学校を目指す生徒さんにとっては、得点データが必ずしも有効とは言えないということになります。

 逆に偏差値50以下の学校を志望する際には、合不合判定テストに挑んで、厳しい結果に合うよりも、首都圏模試をどこまで確実に得点できるか、に主眼を置くことの方が有効です。また、生徒さんに自信をつけさせることを目的とする場合にも、首都圏模試の存在意義は大きなものになります。

<首都圏模試「国語」の特徴>

 漢字5問、知識10〜15問、読解30問前後という構成です。
 最も特徴的なのは、記述問題がなく、すべて書き抜きと記号選択の問題になっている点です。首都圏模試は、ほかの模試よりも易しいといわれますが、それでも、文章は3000字程度の問題が2問あり、文章の内容もかなり手ごたえがあります。
 そのため、書き抜き問題の正答率は非常に低く、50%を超える問題は稀です。選択肢の問題は比較的易しめですが、文章でつまずいてしまうと、すべて「勘」にたよることにもなりかねません。選択肢問題には、傍線部の周辺をよく読めば正解にたどりつける問題が多くあります。その選択肢問題で確実に得点を重ねていくことが大切です。

 中堅校を目指す場合は、文章量に圧倒されて、問題を解く時間がなくならないように注意する必要があります。中堅クラスの中学校の入試問題では、6000字を超える文章が出題されることはほぼありません。ですから、時間不足になりそうなときは、とりあえず空欄の前後や、傍線部のまわりだけでも解ける問題を選んで解くことも、ひとつの作戦だろうと思います。
 上位校を目指す場合は、文章量に不足はありませんから、全文をきちんと読み通すことができたかどうかは、毎回チェックするようにしましょう。その上で、書き抜き問題(正答率30%前後のもの)を、できるだけ解けるようにがんばりましょう。

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