ーAll About受験ガイド高橋公英さんー
わが子を合格に導くヒントとテクニック

中学受験と高校受験の違い(前編)

中学受験を目指している生徒の親御さんでご自身が中学受験の経験者はそんなに多くないでしょう。ところが同じ『受験』ということで、高校受験のイメージで中学受験をとらえてしまいがちです。そこで色々な誤解が生じるようになるのです。

■偏差値の違い

一番分かりやすい例は『偏差値』に現れます。「偏差値が40台の中学なんて受験させる意味があるんですか?」とおっしゃるお父さんがいます。無試験で誰でも行ける公立中学があるのに、わざわざ受験して偏差値の低い学校に通う必要などないと言うわけです。

高校入試は全国の中学生がほぼ全員受験する巨大なシステムです(中高一貫校の生徒は除く)。100万人というオーダーで生徒が参加します。これだけ母集団が大きいと、入試での各人の得点も正規分布に限りなく近づきます。ですから偏差値40は平均より下回ることになるのですね。

一方で中学入試はどうかと言えば、首都圏の受験率が15%前後です。残りの85%は公立中学へ進学します。そもそも母集団が少なく、中学受験を志す子どもは、教育熱心な家庭に育ちもともと学校での成績に恵まれた子ども達です。もし小学生全員が同じ試験を受けたとしたら、中学受験生集団の平均偏差値は同年齢の平均偏差値より高いわけです。一般に高校受験の偏差値は中学受験の偏差値より少なくとも10は違うと言われています。つまり中学入試で偏差値50の学校は高校入試ならば60に相当するというわけです。

4年生で塾に通い始める頃は、「末は御三家を目指す」ことを夢見ていますが、誰もがそうした成績を維持できるわけではありません。入試のスケジュールにしたがって志望校を決める段階になれば、模試の成績で実力相応校や安全校が偏差値55や50の学校になることもあるでしょう。2009年日能研R4偏差値表を見てください。首都圏男子では偏差値55に城北・巣鴨の1回目入試があります。関西でも関西学院がここです。首都圏女子では共立女子・普連土・法政の1回目入試、関西では帝塚山2A特進がここです。

偏差値60以上の学校の数と50台の数では後者の方がずっと多く、受験する生徒も多くなっています。もっとも激戦なのがこのゾーンと言っても過言ではないでしょう。だからこそネームバリューやブランドイメージにとらわれない学校選びが必要になるのです。

■入試問題の違い

もうひとつの違いは入試問題です。中学受験は選抜する学校側に主導権がある買い手市場です。人気のある学校に志願者が殺到すれば、入試問題を難しくせざるを得ません。その志願者は学校の成績がよい子ども達が集まっているわけですから、高校受験よりもその度合いが強まります。学校の勉強で基礎的な学力を身につけただけでは、入試問題に対応するのは難しいのです。

高校入試問題を見ますと、公立高校の入試問題は基礎学力をしっかり身につけていれば、十分に合格ラインに達することができるように出題されています。中学入試では公立中高一貫校の問題でさえも、学校の勉強だけで突破するのは難しいのではないでしょうか。この小学校の学習内容と中学入試問題とのギャップが高校受験とは違うのです。

ですから学校では成績が良いのに、塾では伸び悩んでいるということが普通に見られるわけです。「こんなはずではなかった」と頭をかかえる保護者がでてくるのです。

■まとめ

受験生の保護者でも、母親は塾の説明会などでこうした情報に接していますが、父親は自分が受験した昔のイメージで中学入試を見てしまいがちです。偏差値表や学校案内などをよく見て、中学入試の現状を理解していただけたら幸いです。

» 中学受験と高校受験の違い(後編)

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