第3回 - 動物の勉強対策 その1 -
安達めぐみ講師(鉄人会レギュラープロ家庭教師)
皆様はペットを飼っておいでですか?イヌ、ネコ、鳥、ハムスター、亀、金魚など定番の動物に加え、最近は実に多様な動物がペットとして飼われるようになりました。
ペットを飼っていると、その動物の世話をしながらえさや性質を調べる機会が増えますね。
中学受験では、実に多くの動物を覚える必要があります。例えば、セキツイ動物だけでも、魚類(フナ、メダカ、サメ(軟骨魚)など)、両生類(オオサンショウウオ、イモリ、カエルなど)、ハ虫類(カメ、ヘビ、トカゲ、ヤモリ(イモリとは異なる))、鳥類(ニワトリ、ダチョウ、ペンギンなど)、ホ乳類(イヌ、ネコに加え、水生ホ乳類のイルカ、クジラ、ジュゴンなど)のそれぞれについて、代表的な動物と紛らわしい動物を少なくとも3つは確実に暗記して、それらの違いを細かく理解する必要があります。
無セキツイ動物に至っては、節足動物で、昆虫類、多足類、クモ類、甲殻類の4つに区別して、体のしくみ、生態についてかなり詳しく学びます。
もともと昆虫類は膨大な種類があるので、カブトムシやセミ、モンシロチョウなど、判り易い種類だけでなく、数が激減してあまり馴染みのないホタルやタマムシなどについても問われることがあります。
筆者も、中学受験の理科を指導している時に、カゲロウってなんですか?と質問されることがありました。
日常生活で見かけることがほとんどないだけに、本と話でできるだけ説明することになります。節足動物の体のしくみ(足や羽の数など)は、四谷大塚の予習シリーズをはじめ多くのテキストや参考書でかなりわかり易く書かれてします。
それでも、各動物について、産卵数や産卵時期、変態の特性などを区別して覚えるのはよほど整理していかないと難しいでしょう。
もしテキストや問題集で覚えにくい時には、自分にあった本を1冊は探してみるといいと思います。
特に、図鑑や百科事典は小学生にとって読みやすいでしょう。なにか1つでも動物に興味をもっていれば、それをきっかけにしてどんどん細かい特徴を覚えることになるでしょう。
動物園、水族館などへいくこともとても効果的だと思います。
理想としては、出題されやすい動物の実物をできるだけ見ることかもしれませんが、全部網羅するのは難しいことですね。