中学受験生の親御さんに
どうしてもお伝えしたいこと

 このコーナーでは、中学受験に臨まれる生徒さんの親御さんに「どうしてもお伝えしたいこと」を書かせて頂きたいと思います。時に耳が痛い内容の場合もあるかもしれません。しかし、その全てが毎年受験を経験しているプロ家庭教師の立場から、お子さんが中学受験で合格を勝ち取るために「どうしてもお伝えしたいこと」なので、ぜひ読んで参考にして頂ければと思います。

2010.05.19
科目別・タイプ別おすすめ問題集リスト

今回は、生徒さんのタイプ、目的に合わせて科目別に問題集をおすすめします。塾の教材など既に活用しているテキストとの併用や、短期間での集中演習など、用途・目的によっても分類していますので、ご参考にして下さい。

【算数編】

『算数のつまずきを基礎からしっかり』(学研)
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  • レベル:基礎
  • 分 量:少なめ
  • 用 途:4年生の基礎固め、5,6年生の苦手分野対策
  • 特 徴
    デザインを含め、見やすい構成になっているため、基礎から固めたい生徒さんにとっても抵抗なく進められるテキストです。例えば「和差算」では「いちばん小さい数量をもとにして」など、タイトルがその単元のポイントを表している点や、図がわかりやすいうえに線分図が丁寧に示されているなど、取り組みやすい内容でじっくり理解を固めたい生徒さん向きです。解説を穴埋めしながら理解し、類題でさらに固め、「たしかめテスト」でチェックするといった流れになっています。これから特殊算を演習する4年生や、5,6年生で苦手分野を基礎から復習する教材として適しています。サピックスや日能研にお通いの生徒さんで、塾テキストではなかなか基礎が固まらない、といった際にもお薦めです。
『中学入試 でる順 算数文章題600』(旺文社)
中学入試 でる順 算数文章題600
  • レベル:標準
  • 分 量:標準〜多め
  • 用 途:5,6年生の苦手分野対策
  • 特 徴
    『でる順』といえば国語の漢字・語句のテキストが有名ですが、この算数テキストも極めて効用の高い内容になっています。でる順ですので、入試での出題頻度の高い順に配列(1位速さ、2位平面図形、3位立体図形…)されていますが、全範囲しっかり網羅されています。一見基礎的なテキストに見えますが、問題は全て入試問題で、難度が高いながらも複雑すぎない良問が掲載されています。問題数も、「旅人算」「相当算」といった頻出単元で8題前後ある他、グラフを用いる「速さと道のり」で7題と、重要な単元では必要なだけの問題数が確保されています。6年生の後期に、塾教材や過去問を進める際の補助教材として活用することで、中堅上位校対策は十分に進められます。四谷大塚の『週例テスト問題集』など、テスト形式のテキストとの併用などで、苦手分野を効果的に固めことができます。
『入試直前30日完成 算数ファイナル』(JESDA)
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  • レベル:基礎〜応用
  • 分 量:多め
  • 用 途:5,6年生の苦手分野対策
  • 特 徴

    基本問題を集めた「ベーシック編基礎」「ベーシック編応用」、入試問題を集めた「実戦編A」「実戦編B」と、4つのレベルに分かれていて、問題数が豊富なことが大きなポイントです。状況に応じて活用の方法を使い分けることができますので、タイトルにある30日完成といった短期集中用教材としてだけでなく、通常演習での補助教材として活用することができます。問題のレベルが分かれていますので、幅広い志望校対策に対応できます。2200円と、問題集としては高い金額になりますが、長く活用できることを考慮すれば、コストパフォーマンスは悪くないと言えます。版が少し古いため、実戦編の入試問題も最近のものと重なる危険性も回避できます。サピックスのデイリーが難しく、基礎を固める類題演習が必要な場合などにお薦めです。

『算数プラスワン問題集』(東京出版)
算数プラスワン問題集
  • レベル:標準〜応用
  • 分 量:多め
  • 用 途:5、6年生の通年補助教材
  • 特 徴

    『中学への算数』で有名な東京出版から出ているテキストですが、後に紹介する『ステップアップ演習』がやや難問を掲載しているのに対し、問題のレベルに幅があり、生徒さんの状況に合わせて活用できます。問題演習編の前に基礎講義のコーナーがあり、線分図や表の作り方など、目からウロコな情報も掲載されています。問題編は標準レベル問題を集めた部と、テーマ演習の部そして入試問題演習の部と、3部構成になっていますが、特にテーマ演習では「ダイヤグラム」「折り紙(平面図形の折り曲げのこと)」「立体の切断」など、多くの生徒さんが苦手とする内容が掲載されており、6年後期の仕上げ演習の際に苦手分野対策として極めて有効です。『ステップアップ演習』と同様に解説が充実しているので、ご家庭で見直しをする際にも進めやすいテキストです。サピックスや日能研のテキストを一通り演習した後の類題演習用として活用できます。

『中学への算数 ステップアップ演習』(東京出版)
中学への算数 ステップアップ演習
  • レベル:応用
  • 分 量:多め
  • 用 途:6年生の応用問題対策
  • 特 徴

    上記の『プラスワン問題集』と同様に東京出版のテキストで、応用問題を多く掲載しているため、難度は高くなります。難関校を目指す6年生の生徒さんが応用問題対応力をアップさせる際に使われるケースが多いです。特に算数の難問を出題する学校を志望する生徒さんは、秋くらいまでにこのテキストを終了させて、そこから過去問演習に突入する、というパターンを想定することができるでしょう。また、サピックスにお通いで、算数をさらに高めたいといった目的の際にも有効なテキストです。東京出版の大きな魅力のひとつは、解説の充実にあります。1問1問まったく手を抜くことなく丁寧な図説がされています。問題のレベルが応用なので、解説を理解するにはその単元の基本内容を固めておくことが前提にはなりますが、生徒さんとしっかり解説を解きほぐすことで、より問題への理解を高める効果も望めます。難関校を目指す生徒さんはぜひチャレンジしてみて下さい。

【国語編】

『国語 読解の基礎』(JESDA)
国語 読解の基礎
  • レベル:基礎〜応用
  • 分 量:多め
  • 用 途:5,6年生の苦手分野対策
  • 特 徴

    5つの問題ジャンル別(接続詞・指示語・書き抜き・記号選択・心情読み取り)に分かれていて、それぞれのジャンルごとに問題レベルがAからCと段階づけられた構成になります。レベルAの問題は基礎的な内容になりますが、レベルB、Cは難度が大きく上がり、正確な解答をつくるためには十分な考察が必要になります。また、文章の長さが800字前後(上下二段で1ページ程度)と短くなっているために、制限時間を10から15分に設定する小テストなどに最適です。生徒さんの現状に合わせて問題レベルを選ぶことができるうえに、レベルを段階的に上げて行くことによって、地道に読解力を養成することができるテキストです。サピックスのAテキストとBテキストの間にあって、短い時間で記号選択問題などの演習を固めたい時などにピッタリです。

『国語 記述完成V』(JESDA)
国語 記述完成V
  • レベル:標準〜応用
  • 分 量:多め
  • 用 途:5,6年生の記述対策
  • 特 徴

    タイトルの通り、全問記述の構成になっています。前半の15回は標準的な読解演習で、20字制限の問題から始まり、最後には字数制限なしの問題へと難度がレベルアップして行きます。後半の15回は過去問からの抜粋になり、灘・筑駒といった難関校、武蔵・駒場東邦・雙葉・鴎友女子などの記述重視型の学校などの問題が掲載されています。また、このテキストの特徴として、各章にトレーニング問題が設定されていて、「よもや」「そもそも」といった語句指定での短文づくりや、乱語整序など、様々なかたちで記述表現に慣れるための小問が揃っています。生徒さんの状況に合わせて、表現するための語彙づくりから長字記述まで対応することができるテキストです。特に日能研にお通いの生徒さんで、記述対策に不安を感じることがありましたら、ぜひ活用してみて下さい。

『ウィニングステップ 小学6年 国語(2)記述』(日能研ブックス)
ウィニングステップ 小学6年 国語(2)記述
  • レベル:標準
  • 分 量:標準
  • 用 途:5,6年生の読解類題演習
  • 特 徴

    簡単すぎず難しすぎないレベルで、何か一冊類題演習用にといった際にお薦めです。日能研ブックスですが、日能研以外の塾の生徒さんも、もちろん十分に活用できます。難度によって問題レベルがAからCに分けられていますが、C問題も難問というレベルまでには至らず、標準問題が多く並んでいる構成です。またタイトルに記述とありますが、記号選択問題も含まれていますので、難関校の記述対策にといった目的にはそぐわない可能性があります。ただし、文章も含めて独特な問題はなく、スタンダードな良問が厳選されていますので、生徒さんにとっては取り組みやすく、また記述に特化していない分、総合的な読解力を養成するのにピッタリです。ページの下部分に親切すぎるヒントが書いてあり、答に直結してしまっています。できればコピーなどでヒントを隠して進める方が有効でしょう。

『これで書く力がぐんぐんのびる!!』(工藤順一+国語専科教室・合同出版より)
これで書く力がぐんぐんのびる!!
  • レベル:標準〜応用
  • 分 量:やや少なめ
  • 用 途:4、5,6年生の記述対策
  • 特 徴

    作文・記述演習で高い評価を得ている国語専科教室より出版されている記述対策テキストです。受験対策問題集といったかたちではありませんが、根本的な記述力を養成するうえでは極めて効用の高いテキストです。内容もバラエティに富んでいて、例えば4コマ漫画のコボちゃんを題材にして、内容をわかりやすく記述する問題がありますが、いざ取り掛かってみると大人でも難しいことがわかります(最近テレビ番組でも特集されていました)。そのような、生徒さんにとって取り組みやすい内容から始まって、地図の説明や、手動鉛筆削りの取り扱い説明など、表現する内容の難度が増して行く構成になっています。こうした作業を進めることで、書く力がのびるだけでなく、文章の構成などへの意識が高まることから、読む力の向上も見込むことができます。まずは親御さんが実践してみて下さい。

『中学受験 必ず出てくる国語のテーマ』(小泉浩明 ダイヤモンド社)
中学受験 必ず出てくる国語のテーマ
  • レベル:標準〜応用
  • 分 量:問題はなし
  • 用 途:5,6年生の読解対策
  • 特 徴

    問題集ではありませんが、読解の根本的な力を養成するうえでの貴重な情報が掲載されている書籍です。中学受験国語の長文を攻略するためには、その文章のテーマに注目することが重要であることが示されています。「友人と友情」「文化・習慣」「父母子」など、12の頻出テーマを挙げてそれぞれを解説、実際の入試問題を使って「テーマ読解」について詳しく説明、といった構成です。国語攻略本は数多く出版されていますが、本書は親御さんが読んだ後に生徒さんへの説明がしやすい内容になっており、生徒さんが一緒に読んでも理解できるようにわかりやすく説明がなされています。後半には主要23校を挙げて、出典のテーマが傾向分析されています。国語の読解に必要なのは塾で習うテクニックだけではなく、まずいかに読むかが重要ですが、その読み方を養成するためには必須の一冊と言えます。

【理科編】

『受験理科の裏ワザWチェック問題集』(文英堂)
受験理科の裏ワザWチェック問題集
  • レベル:基礎〜標準
  • 分 量:標準
  • 用 途:5,6年生の基礎固め
  • 特 徴

    理科の基礎固めを進めたい生徒さんにお薦めです。各項目について、A問題とB問題で反復して解くという構成になっているため、問題のレベルは基礎・標準までですが、演習量は多く重ねることができます。理科のテキストでは四谷大塚の『予習シリーズ』がカラー写真つきでわかりやすいこともあり、定番商品になっていますが、なかなか基礎を定着させられない場合には、テキストのレベルを切り替えてみることも効果的です。進め方のひとつのパターンとして、【算数】のコーナーでご紹介した『つまずきを基礎からしっかり』シリーズ(学研)の理科版『理科のつまずきを基礎からしっかり』で基礎的な理解を固めて、こちらの『裏ワザWチェック』でより多くの問題を解く、といった流れを夏までに進めて、その後に応用問題集に移り、最終的に過去問へ、といった流れがお薦めです。

『特進クラスの理科 難関・超難関校対策問題集』(文英堂)
画像はありません
  • レベル:応用
  • 分 量:多め
  • 用 途:6年生の応用問題対策
  • 特 徴

    タイトルの通り、難関・超難関校の過去問を集めた応用問題集で、この1冊をしっかり仕上げることで、応用問題対応力は大いに鍛えられます。ただし問題数が多いので、すべて演習しようとすると、サピックスや日能研などの塾にお通いの生徒さんにとっては、時間の兼ね合いが難しくなります。そうした場合に対応できるよう、問題の難易度が細かく分かれているところにこのテキストのメリットがあります。まず各単元が「難関校レベル」と「超難関校レベル」に分かれ、さらに「難関校レベル」は問題に「新傾向」「頻出」「難問」「差が出る」とマークがされていますので、目的に応じた問題の選別ができるようになっています。例えば「超難関校レベル」だけを抽出する方法や、「難関校レベル」の「頻出」だけを選んで解いて応用の基礎を固めるなど、様々なかたちで活用をすることができます。

『カードで合格 理科』(学研)
カードで合格 理科
  • レベル:基礎〜標準
  • 分 量:標準
  • 用 途:5,6年生の暗記教材
  • 特 徴

    とにかく図が豊富です。テキストのページが切り離せるようになっていて、それをリングでまとめると、いわゆる「単語帳」のような形態になります。こうしたタイプの問題集の場合、どこでも使えるというメリットはありますが、一方で中身が薄くなってしまうケースも少なくありません。その点このテキストはすべてカラーで、冒頭にも触れたように写真や図が豊富なため、生徒さんにとってはイメージがしやすく、理解を固めやすいものになっています。理科は「植物・動物」「地球・宇宙」「物質とエネルギー」の3冊構成と、単元をしっかり分かれていますので、それぞれが中身の濃い内容になっています。表紙を見ると受験テキストとしてどうか、と思われるかもしれませんが、ぜひ一度手にとって中身を見てみて下さい。表紙と中身で、よい意味での大きなギャップがあります。

【社会編】

『丸まる要点ノート 社会』(学研)
丸まる要点ノート 社会
  • レベル:基礎〜標準
  • 分 量:標準
  • 用 途:6年生の復習教材
  • 特 徴

    このテキストの進め方・有効活用法については、当会HPの『パパとママの勉強部屋』でメールマガジン「必勝アドバイス!」のバックナンバーを掲載していますが、その「2009/11/24」号に大変詳しく説明が載っていますので、ぜひ参考にして下さい。地理・歴史・公民の全範囲が78単元に分けられていて、それぞれの単元が見開き1ページで、「スーパー要点」「暗記力アップノート」「チャレンジ入試問題」から成る構成になっています。進め方のペースをしっかり守れば、短期間で社会全範囲を網羅することが出来ますので、夏休みなどの長期休み期間や、日能研センター模試、四谷大塚合不合判定テストといった模試の前などで一気に知識を固めたい時などに有効です。78単元を覚えきる作業を完成させることができれば、暗記作業そのものに大きな自信を持つことができるでしょう。科目を問わず、暗記の方法を身につけたい時にも、貴重なサンプルになります。

『日能研ブックス データランキングシリーズ 社会』(みくに出版)
写真はありません
  • レベル:標準〜応用
  • 分 量:標準
  • 用 途:6年生の応用演習教材
  • 特 徴

    日能研の人気シリーズで、社会は「歴史人物」「地理分野」「公民分野」「歴史できごと」「地理都市別」の5種が出版されています。コンパクトなサイズ(A5版)で100ページほどの厚さですので、情報量としての不安が持たれがちですが、問題数は決して少なくはなく、応用演習教材としての効用は十分に高いです。例えば「歴史人物」であれば、歴史上の人物が頻出度でランキングがされています。各単元の左ページには人物の主要年表とポイントが示され、右ページから3ページにわたり問題が掲載されます。この問題はすべて入試問題で、例えば「伊藤博文」であれば、大日本帝国憲法など同時代に直接に関連した事項についての問題の他、歴代内閣総理大臣についてといった時代横断的な問題も出題されるなど、歴史人物について幅広い問題対応力を養成することができます。

『テーマ別特訓ノート 社会記述問題』(学研)
テーマ別特訓ノート 社会記述問題
  • レベル:標準〜応用
  • 分 量:標準
  • 用 途:6年生の記述演習教材
  • 特 徴

    地理・歴史・公民に分けられ、それぞれに出題頻度の高いテーマごとに短文記述問題が記載されている第1章「一行記述問題」と、資料読み取りと自分の意見を述べるタイプの記述問題を集めた第2章「考える記述問題」の2部構成になっています。社会の記述問題は、重要要素が欠けてしまうだけで大きく減点されますので、そのことを考慮して本テキストでは、重要要素は赤字で記載され、シートを用いることで暗記を確実にすることができるようになっています。また、一行問題は「正解となる文章ごと暗記するように」と指示されています。そのうえで第2章に出てくるような長い内容を記述する問題では、暗記した一行程度の内容をどのように結びつけるかを考える、といった流れになります。生徒さんにとっては苦手の記述問題を攻略するための戦術をじっくりと養成できる内容です。学研のテキストらしい遊び心溢れる表紙デザインですが、中身は非常に濃いものになっています。

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