2017.7.26配信
絶対に役立つ中学受験専門プロ家庭教師からの必勝アドバイス!
元日能研講師が教える、国語の過去問対策の意義が他教科と違うことをご存知ですか?
6年生は夏期講習が終わると、いよいよ過去問に着手する時期となります。今回は、過去問の演習の意 義や方法についてお話をしたいと思います。
【1.国語の過去問対策の意義をしっかり把握しておこう!】
国語の過去問を演習する意義は他の教科とは異なります。他の教科は繰り返し行うことで学力を上げ るという意味合いがありますが、国語は繰り返し行ってもあまり学力向上にはならないということです。 当然一度解いた設問の解答は覚えているもので、同じように解いても記憶をたどる作業にしかならず、 論理的な思考を鍛えることにはなりづらい面があります。 それでは、国語の過去問の演習の意義とはどのようなものになるのでしょうか。
それは、知識問題の傾向や文章の量、設問の傾向を事前に理解しておく、ということになるのです。この視点で過去問を演習して、自分にとってどのような演習が必要か、どのような練習が必要かを見極めて下さい。 具体的には、読むスピードはどうか(どんなに読むのが速くても、内容を理解できていなければ速すぎることになり、逆に内容は理解できていても、読むのに時間がかかり過ぎて、問題を解く時間がなくなってしまうのでは、遅すぎることになります)、どれだけの字数の文章を読むことになるのか、書き抜き、選択肢、接続語、記述に対応できているか、といった点を確認してみて下さい。足りないところを他の学校の問題なども活用して、克服して行きましょう。
【2.過去問演習はとにかく9月からスタートするようにしよう!】
私が考える国語過去問対策のベストなスケジュールをまとめましたので、ぜひ参考にして下さい。 最終的に受験校を決定する時期は1月としても、12月の初旬までに、志望校群は決めて、おおよその 合否の可能性を検証しておきたいところです。第一志望校の問題は入試本番までには10回分を解くとして、12月の初旬までに、第一志望校を3回から4回分、第二志望校を2回から3回分、第三志望校を1回分は解いておくことで、検証が可能になるでしょう。その場合、12月初旬までには少なくとも6回分は解くことになり、二回目入試や受験校が増えれば、10回分以上の問題を解くことになります。一週間で1回分のペースで最低3ヶ月は必要となりますので、過去問開始は自ずと9月からになるのです。
【3.過去問演習で気をつけるべきことを、確認しておこう!】
私が考える演習方法と注意事項を以下にまとめましたので、確認してください。
- 時間を正確に計って演習すること。
- 演習時間を小間切れで行わず、設定された時間で通して行うこと。
- 答案用紙は原寸大に拡大コピーして演習すること。
- 集中してできる時間帯を設定すること。
- 採点は模範解答を見て正確に行い、推定配点がある場合は点数を出して合格最低点と比較しておく こと。
- 記述の解答は塾の先生にお願いすること。
過去問演習で大切なことは、合格最低点に届くためには何をどうするかを考えて実行することです。く り返しになりますが、読みのスピードが劣っているなら読みのスピードを上げる練習をする、各設問で不得意な分野は何かを見極める、といったことに注意しながら演習を進めて下さい。自分で見当がつかない場合は、塾の先生にお願いするのも大切なことです。 残された時間を有効にかつ具体的な学習内容に変化させていきましょう。
【4.塾への提出方法にも気をつけよう!】
過去問演習を行ったら、授業担当の先生に提出することになります。提出の仕方やタイミングも担当の 先生から指示があるので、その通りに提出して下さい。提出する際には問題と模範解答のコピーもあわ せて提出用の封筒などに入れて提出しましょう。また、返却されたならアドバイスや添削された内容を 必ず見て、振り返りを行って下さい。
【5.過去問演習が志望校判定の重要な材料になることを意識しよう!】
公開テストでは、志望校の判定が出ます。その判定も大事な資料ではありますが、それだけで合否を占 うのは危険です。やはり、過去問での得点が重要な判断の材料となります。たとえ公開テストで偏差値が 志望校に届かなくても、過去問で点数が取れていれば自信につながりますし、逆に偏差値が届いていて も、過去問で合格最低点に達していなければ、志望校を再検討する必要があるとも考えられます。 そうした意味も含めて、ぜひ熱意を持って早めに過去問に取り組んでみましょう。
われわれ中学受験鉄人会のプロ家庭教師は、常に100%合格を胸に日々研鑽しております。ぜひ、大切なお子さんの合格の為にプロ家庭教師をご指名ください。