2014.7.16 配信
絶対に役立つ中学受験専門プロ家庭教師からの必勝アドバイス!
今日からできる!受験脳の育て方 〜国語編〜
いよいよ夏休みです。7月中は志望校判定など重要な模試が行われ、前期の学習成果がはっきりと数字で示されます。「毎日頑張ってきたはずなのに、なかなか結果に結び付かない」とお悩みの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
この結果ではまだ学習量が足りないのだと思い、お子さんのわずかな休憩時間も「さぼってないで勉強しなさい!」と言って勉強部屋に帰してしまいがちです。しかし実は机に向かうことだけではなく、日常生活の中にも成績アップのヒントが多く隠されています。
そういった「勉強法」ではなく言わば「生活法」について、ちょっとしたコツをお伝えしていきます。
今回は国語編ですが、国語の成績アップに何より欠かせないのが「親子の会話」ですので、今日からぜひ会話に取り入れてみて下さい。
【読解力アップのコツ 〜話して聞かせる〜】
国語の苦手なお子さんの場合、文章を読んでも内容がピンと来ず、要点が掴めないことが多いようです。もともと大人と違って経験や見聞が不足していることに加え、読書量が少なくあまり世間の話題に気をとめないタイプのお子さんですと、特にそういった傾向が見られます。
中学入試の文章は受験生に、自然・職業・文化・社会・常識に捉われないものの見方・哲学・コミュニケーション・学校・友人関係など、さまざまなテーマについて問うてきます。普段からそういったことに興味・関心を持たせるには、親御さんが会話を通してインプットしてあげるのが一番です。ニュースの話題はもちろんのこと、模試で扱われた文章内容に関連した話題や、たとえばご自身のお仕事について等、積極的に伝えてみて下さい。親御さんがお子さんの見聞を深めてあげることで、お子さんは確実に文章理解がし易くなるはずです。
【記述力アップのコツ 〜引き出してまとめる〜】
お子さんにその日の出来事を話してもらうと、国語が得意か苦手かすぐに判ります。国語が苦手なお子さんは主語・述語の関係がきちんと使えず、状況説明があまり上手く出来ないため、本人以外は何について話しているのか理解できない事もあるでしょう。そんな時に「はいはい」と適当に話を終わらせずに、お子さんのお話に付き合ってみて下さい。
例えば(以下、お子さん→子、親御さん→親)
- 子「今日、なんかね、友達が、なんか、すごい、廊下で、超笑った」と話した場合、
- 親「友達と一緒に廊下にいたの?その子は何をしたの?」と質問します。
- 子「うん、それでね、なんか、先生のものまねをしたの」
- 親「へぇ、どんなものまねをしたの」
- 子「なんか、声が裏返る時があって、それで、超笑った」
- 親「あ、つまり・・・今日廊下で友達が、先生の声が裏返るものまねをして、それがよく似ていたから、笑っちゃったってこと?」
- 子「うん、そう、とっても似ていてびっくりした」
最初は、上記のように親御さんがお子さんの話をまとめてあげると良いでしょう。国語の苦手なお子さんはアウトプット力が弱いため、自分が感じたことをあまり口に出したがらないことがよくあります。しかし、親御さんが上手く話を引き出してあげることで内容が伝われば、きっと喜ぶはずです。そして、もっと伝えたいと思うようになれば、親御さんがお手本に示したような、きちんと伝わる話し方をし始めます。そしてそのことが、国語の記述問題の書き易さにつながり、自然にまとめ方も上達します。
【知識力アップのコツ 〜言葉を使う〜】
知識問題の苦手なお子さんは、総じてあまり言葉に興味がない場合が多いのですが、少しずつ興味を持たせるために、まずは親御さんが会話で使ってみてはいかがでしょうか。
たとえばお子さんとの会話の中に
- 「それは青天の霹靂だね」(ことわざ)
- 「腕によりをかけて作ったよ」(慣用句)
- 「やっぱりプロセスが大事だよね」(外来語)
といった表現を、ぜひ取り入れてみて下さい。
近年、読書量の低下と共に、大人の語彙不足も指摘されています。普段の会話においても表現が乏しくなりがちですが、親御さんがさまざまな言葉を使って会話することで、お子さんの知識も豊富になり、徐々に定着するはずです。
【まとめ】
国語力を伸ばす要は「読書」と「会話」にあります。本来ならば読書で、語彙の獲得や想像力の向上を目指したいところですが、残念ながら国語の苦手なお子さんはあまり読書が好きでないことがよくあります。そういったお子さんの場合は特に、会話での働きかけが重要になりますので、今日から上記のことに少し気を配りながらお子さんに接してみて下さい。じわじわと、しかし確実に成果が出るはずです。
われわれ中学受験鉄人会のプロ家庭教師は、常に100%合格を胸に日々研鑽しております。ぜひ、大切なお子さんの合格の為にプロ家庭教師をご指名ください。