鉄人の一通入魂

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2013.03.29 配信
絶対に役立つ中学受験専門プロ家庭教師からの必勝アドバイス!
SAPIXと四谷大塚の5年生へ、3月組分けテストと新予習シリーズについて

今回は、先日実施されたサピックスと四谷大塚の組分けテストから、2つのテストの位置付けと今後の学習法についてアドバイスさせていただきます。

まずサピックスの組分けテストですが、範囲の無い実力テストでした。問題総数は30問で普段と変わりないのですが、従来は大問1が計算、大問2が文章題の小問集合、大問3が図形の小問集合で、大問4以降は大問構成の出題だったのに対し、今回は大問4が難しめの小問集合で構成されたため、ここで時間を割かれ、最後まで解くことができなかった生徒さんが多かったと思います。

また、学習済みの単元からある程度得点差のつく問題を作成するためには、問題文や設定を少し難しくし、問題の本質を見えにくくするしか方法が無く、問題パターンを暗記するだけの学習では、何を糸口に解き進めるとよいか分からなかったと思います。

ただ平均点は75点程度と、大問1〜3を確実に得点できれば獲得できる点数ですので、平均点に届かなかった生徒さんは、難しい問題を解くための勉強方法を模索するのではなく、テキストの内容をしっかり理解することから家庭学習を見つめ直す必要があります。

次に四谷大塚の組分けテストですが、こちらは予習シリーズ第1回〜第5回の確認テストでしたので、各回の内容を基本から応用までバランスよく出題する構成でした。

予習シリーズの内容がしっかり復習できていれば得点できる内容ですが、新5年生はカリキュラム変更によって、面積図を活用する平均算や割合の相当算を、従来よりもかなり前倒しで学習しており、学習内容を理解すること自体が難しかったと思います。予習シリーズは、5年生終了時までに一通りの単元学習を終えるカリキュラムに変わるようで、学習のスピードはサピックスと足並みが揃う形となりました。5年生の1学期もサピックスが旅人算などの速さ⇒割合とすすむのに対し、予習シリーズは割合⇒旅人算などの速さと進み、大きな差はないように思えます。

しかし、サピックスで6月〜8月にかけて行う割合や面積図などをこの時期に学習することは、生徒さんに負荷がかかり過ぎるかもしれません。予習シリーズで学習を進めている生徒さんは、難しい問題まで手を広げ過ぎず、基本概念を確実に理解する学習スタイルを採ると良いでしょう。

このように、予習シリーズの学習速度が上がり、多数の生徒さんがサピックスと同じスピードで学習を進めて行くことになりますが、個人的な感想は「ずいぶん思い切ったなぁ」です。それは、サピックスでは学習スピードについて行けない生徒さんが多いという事実があるからです。しかも、理解の難しい「割合」がサピックスより先に出てきたことは要注意点です。先にも述べましたが、「割合」は、6月〜8月にかけて学習しても、ここから算数が苦手になって行く生徒さんが多いでしょう。そのサピックスよりも前倒ししてしまうと、新カリキュラムのスピードについて行ける生徒さんにとっては、より上位校への道が開けますが、算数が分からなくなってしまう生徒さんの数も増えてしまう諸刃の剣とも言えるからです。

しかし、予習シリーズの新カリキュラムによって危惧される点がある一方で、改善されたと感じる点もあります。従来は1回の授業で2単元扱っていたものが1単元となったことで、学習したことの理解を深めやすくなったと思います。さらに、従来の演習問題集は予習シリーズの数値換えのみの掲載でしたが、基本・標準レベルの問題数が増えたことなどで、演習量を増やすことが可能になるなど、テキストは有効活用できる内容になっています。

そこで重要になることは、算数が難しくなり始めたときにどう対処するかということでしょう。これまでにも何度かお話しした内容ですが、学習内容に連続性がありますので、一度分からなくなってしまうと、その先の内容はさらに理解に苦しむことになります。

しかし、授業内容がよく分からなかったからといって、家庭でフォローすることも難しい内容です。毎回の授業内容が理解できているか、宿題はきちんと解けているかは保護者がしっかり把握した上で、理解が不十分と思われる場合は、塾の先生に電話などで相談し、質問に対応していただくなどのフォロー体制をとりましょう。

また、サピックスの生徒さんにとっては、四谷大塚の教材を使用して家庭学習の幅を広げる学習法がとりやすくなりました。四谷大塚の教材は、予習シリーズと演習問題集がありますが、まずは演習問題集だけ解いてみましょう。それは、演習問題集の反復問題が予習シリーズ掲載問題の数値換えだからです。反復問題の基本・練習とそのあとの基本問題・練習問題・応用問題を解くと、5年生が解ける様々な形式の問題を演習できます。

レベルは基本がサピックスの星一つ、練習が星二つ、応用が星三つといえますが、応用問題にはかなりの難問も含まれていますので、学力に応じて取捨選択してください。演習問題集だけでは説明が不十分な場合は予習シリーズも併用するとよいでしょう。サピックスも予習シリーズも、5年生の学習内容の理解度が入試結果を大きく左右するカリキュラムです。サピックスでは星2つまで、予習シリーズでは練習問題までは解けるように努めてください。

われわれ中学受験鉄人会のプロ家庭教師は、常に100%合格を胸に日々研鑽しております。ぜひ、大切なお子さんの合格の為にプロ家庭教師をご指名ください。

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