2011.12.16 配信
絶対に役立つ中学受験専門プロ家庭教師からの必勝アドバイス!
予習シリーズ5年理科(下)にひそむ「あぶない単元」
まもなく冬期講習に入り、その後はあっという間に新学年です。5年生の皆さんは、まもなく入試を迎える6年生を見て少しずつ入試への意識が高まってきていることと思います。ですが、このところ理科を難しく感じているお子さんも多いのではないでしょうか。
難しいというよりも「学習していても点が伸びなくなってきた」「学習内容がよくわからない」と感じているのではないかと思います。
理科が苦手、と言ってしまえばそれまでですが、実は理科を難しく感じる原因はいくつかあるのです。今回はその原因と苦手克服に向けての対策についてお話ししていきたいと思います。
■授業前の数分間は教科書に目を通す時間
社会は地理、歴史、公民と分けて学習するカリキュラムになっており、学習の流れは毎回ほとんど変わりません。これは子供にとって意外と大きなポイントで、学習内容がある程度予測できることにより、「授業が理解できた/できなかった」が判断しやすいのです。
それに対して理科は1つの単元を1〜3回学習すると、すぐに別の単元へと移ります。生物分野の単元の後に物理分野、次は地学分野などと切り替わり、前回の内容とまったく関連性のない授業を受けることもしょっちゅうです。何の準備もなしに臨むと、学習内容が見えてきたころにはもう授業終了・・・なんてことになりかねません。
心の準備をするかしないかは、授業の理解度に大きく影響します(ただし自分なりに理解しようとすると間違った認識を持ってしまうこともあるため、あくまで軽く)。塾で着席してから授業開始までの間に、テキストを軽く見ておきましょう。
もし時間があれば、演習問題を眺める程度でかまわないので見ておいてください。「こんな感じの問題が解けるようになっていなくちゃいけないんだ」とその単元におけるゴールも見えて、よりいいかと思います。
■「覚えるだけ」の単元などない
予習シリーズ5年(下)では「大地の変化」や「気体の性質」など、より専門的な内容にまで触れる単元が増えています。「よくわからないけど覚えればいいんだよね」と言うお子さんもいますが、これは大きな誤解です。
例えば「大地の変化」では岩石や化石の種類を覚えるのは当然ですが、入試においては地層のできた順番を地層の形から判断する問題も多く出題されています。地質柱状図から地層の傾斜を読み取る問題も、上位校においては頻出です。重要事項は暗記したのに点がとれない・・・というお子さんはたいていこの辺りで点を落としています。いずれも単純な暗記では太刀打ちできない問題です。
こうした単元は、文章で書かれた内容をしっかりと理解することが前提となるのですが、予習シリーズは、「だらだら文章が続いている」から読みづらい、と感じるお子さんもいるようです。それでも理解しなくてはならない部分がどの単元にも少なからずあり、そのためには文章による説明は必須なのです。勘違いや見落とし、理解不足を防ぐために、宿題に取り組む前に必ずテキストをじっくり読む(グラフや写真のところも)べきでしょう。
予習シリーズ5年(下)で、落とし穴になりやすい「あぶない単元」とそれぞれの理解しておくべき目標ラインを以下にまとめておきましたので参考になさってください。
第4回 豆電球の回路
- 豆電球がつかない回路、ショート回路を見分けられるようにする。
- すべての回路において、豆電球に流れる電流と乾電池に流れる電流を求められるようにする。
- 特に一部の豆電球に電流が流れない(部分的にショート回路になっている)タイプに注意。
第6・7回 地球と太陽
- 気温や地温の一日の中での変化と一年の中での変化を覚える。
- 緯度・経度から太陽の南中時刻や南中高度(またその逆も)を求められるようにする。
- 各季節での太陽の動きと、日陰曲線の動きを覚える。地球各地での太陽の動き(特に南半球、北極・南極は要注意)を見分けられるようにする。
第13・14回 大地の変化
- 地層のでき方と岩石・化石の種類を覚える。
- 地層のできた順番を地層の形から判断できるようにする。
- 火山の形とマグマの特徴、また火成岩の種類・色を覚える。
- 地震についてはP波とS波の速さが違うことを利用し、震源地からの距離や初期微動継続時間を求める計算問題ができるようにする(算数で学んだ速さの考えを利用します)。
第17・18回 動物とヒトの誕生
- メダカの飼い方、育ち方とおすめすの見分け方、メダカの習性(流れのある川で、同じ場所にとどまろうとする習性)を覚える。
- また動物のふえ方についても覚える。ヒトについては、胎盤と胎児の環境、胎児の成長と誕生についてを覚える。
- いろいろな動物のおすめすの見分けはあまり深入りしなくてよいが、産卵数と生存率は上位校で出題されるので理解しておく。
われわれ中学受験鉄人会のプロ家庭教師は、常に100%合格を胸に日々研鑽しております。ぜひ、大切なお子さんの合格の為にプロ家庭教師をご指名ください。