2011.07.29 配信
絶対に役立つ中学受験専門プロ家庭教師からの必勝アドバイス!
入試に出る理科の知識が速攻で身につくクイズ(夏の風物詩編)
梅雨があけて夏になり、暑さをしのぐ工夫をしながら勉強に取り組んでいることと思います。たまには夏ならではの風物詩に目をむけてみて、そして理科の知識も身につけてみてはいかがでしょうか。
一言に夏の風物詩といってもいろいろありますが、今回はその中から受験理科に関連する問題を集めてみました。ぜひお子さんと一緒に取り組んでみてください。
問題1 そもそもなんで季節ってあるの?
- (1)地軸が傾いているから
- (2)地球と太陽の間の距離が変化するから
- (3)太陽のエネルギーは周期的に変化するから
- (4)地球には空気があるから
正解:(1)
地軸が傾いていることで一年のうちで太陽高度が変化します。太陽が真上近くを通る時期は気温が高く、太陽高度が低い時期は気温が高くならないのです。実は地球と太陽の距離は変化しているのですが(地球の公転はだ円軌道なため)、それは季節を生むほどの影響力はありません。
問題2 ヒマワリやアサガオはなぜ夏に咲くの?
- (1)暑いから
- (2)明るいから
- (3)夏至を過ぎたから
- (4)夏休みだから
正解:(3)
ヒマワリ(キクの仲間)やアサガオは短日植物といわれる仲間で、昼の時間が一定時間より短くならないと開花しません。つまり夏至を過ぎて、日照時間が短くなってくる時期に咲くわけです。 余談ですがヒマワリは放射性セシウムを吸収する性質を持っているため、原発事故などで放射能汚染された土地に植えられることがあるそうです。(実際にスリーマイル島原発事故の後、汚染された土地に植えられました)。
問題3 台風はなぜ日本付近で東へ曲がる?
- (1)日本列島という障害物があるから
- (2)偏西風が吹いているから
- (3)台風自体が渦を巻いているため、野球のカーブと同じ原理
- (4)もともと円を描く軌道で動いているから
正解:(2)
日本上空には偏西風(ジェット気流)と呼ばれる強い西風が吹いています。このせいで日本付近に来た台風は東へ流されるのです。(春に黄砂が中国から飛んでくるのもこの偏西風のせいです)。 他にも、高気圧の中を突っ切ることはできないので高気圧を避けるように移動したりといろいろな要因が台風の進路を決定しています。
問題4 プールより海水のほうが体が浮くのはなぜ?
- (1)塩水は水より重いから
- (2)波が体を押し上げてくれるから
- (3)海はプールより水がたくさんあって浮きやすいから
- (4)逆にプールの方が浮きやすい
正解:(1)
体が水につかると、体が水の中に入った分だけ水をどかしたことになります。そのどかした水が元の場所に戻ろうとするために体を持ち上げる力が浮力です。100gの水をどかしたなら100gの浮力が、1kgの水をどかしたなら1kgの浮力が生じます。食塩水は水に比べて重いため、真水と海水とではどかした水の量は同じでも重さは海水の方が重くなります。そのため海水の方が浮力が大きくなるのです。
問題5 ゴキブリって何を食べて生きてるの?
- (1)植物
- (2)菌類
- (3)人の髪の毛
- (4)動物の糞
正解:全部
少しいじわるな問題でしたね。ゴキブリは雑食性で、これ以外にも和紙や油まで食べるといわれています。にわかには信じがたいことですが、国によってはゴキブリをペットにするのは一般的であり、愛好家もいるそうです。ちなみにシロアリはアリの仲間でなくゴキブリの仲間に分類されているそうですよ。簡単に言うとゴキブリの仲間のなかで群れを作って暮らすのがシロアリです(群れを作って暮らすのはミツバチやアリなどもそうですね)。
問題6 天の川ってなにでできているの?
- (1)宇宙のチリ
- (2)小隕石
- (3)ホワイトホール
- (4)遠くにある恒星
正解:(4)
宇宙には太陽系以外にもたくさんも星があって銀河系を構成しています。太陽系はこの銀河系のはずれの方に位置しているため、中心部を見ると明るく見えるのです。(都心部が明るいのと同じですね)。天の川が星の集まりという説は紀元前400年にすでに唱えられていて、のちにガリレオ・ガリレイが望遠鏡で観測して確かめたそうです。
いかがでしたでしょうか。大人でもわからない問題もあったかもしれませんが、今回取り扱った内容はどれも中学入試問題に関連した内容です。(ゴキブリの問題も、「シロアリは何のなかまでしょう」という形で出題されたことがあります)。たまには教科書から飛び出して、身近な現象を通じて理科を学習してみるのも面白いのではないでしょうか。
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