2011.06.03 配信
絶対に役立つ中学受験専門プロ家庭教師からの必勝アドバイス!
日能研のみなさんへ、漢字・語句のプラスアルファー勉強法
国語で高い成績を維持する為の第一歩として、漢字・語句分野を固めることが大切ですので、今回は、日能研の教材で学習しているみなさんへ、漢字・語句分野の勉強についてのアドバイスです。
(1)漢字の学習
『計算と漢字』は、例文の中に熟語が含まれている構成ですので、漢字の練習と同時に熟語の使われ方も習得できます。でも、せっかくですから同音異義語や漢字の意味など、プラスアルファーの関連知識も一緒に覚えるようにするととても効率的です。
例えば、同音異義語が出てきた場合、「彼の意見に対してイギがあります。」の「イギ」は「意義」なのか「異議」か、はたまた「異義」なのかわからなくなることがありませんか?
一つ一つの漢字の意味を理解しながら覚えると忘れにくくなりまし、「議」は「話し合う・意見」、「義」は「意味・正しいこと」とあわせて覚えておけば、どちらの字を書けばよいのかが分かります。
さらに漢字には、音読みと訓読み、部首、筆順、成り立ち、画数など入試で問われる知識がたくさんあります。また「議」という漢字をつかった入試に出題される熟語は「異議」だけでなく「会議」「議題」「不思議」「議論」「協議」などたくさんあります。
これらをバラバラに学習するのはとてももったいないので、漢字を学習する際、一つの熟語だけを覚えるよりも、音読み・訓読み、部首、筆順、関連熟語をひとまとめに学習しましょう。その方が実践的です。
もちろん、このような学習は、一個の熟語だけを覚えるよりも大変な学習です。時間もかかります。しかし、今覚えているのは一年先、二年先の入試の時にできるようにするためです。入試までに「会議」「議題」…「協議」を覚えなければならないのなら、今は大変ですが全体を一度やって繰り返す方がしっかり定着しますので、効率がとても良いです。
そこで、具体的な提案。日能研生のみなさんは『計算と漢字』だけで漢字を学習するのではなく、補助教材を用意して「漢字の成り立ち、音読み・訓読み、部首、筆順、画数、関連熟語」などのプラスアルファーの知識を一緒に学習してしまいましょう。
その際に、漢和辞典を使うのも一つの方法ですが、漢和辞典は内容が詳しすぎてしまいます。お勧め教材は、四谷大塚から出されている『漢字の学習』です。中学受験用の教材として作られていますし、漢字にまつわる知識がコンパクトにまとめられていて便利だと思います。(ただ『計算と漢字』に合わせて作られているわけではないので、出てくる漢字の順序が違う点に注意して使ってください)
(2)語句問題
日能研の4年生は、「慣用句」「ことわざ」「四字熟語」といった知識分野の学習が少なめです。5年生は『本科テキスト』の各回の語句と『栄冠への道』を使って学習していると思います。6年生も『本科テキスト』を中心に学習しているはずです。
残念ながら、この方法は、語句を覚える学習を4年生から5年生へ、さらに6年生へと後回しにする学習となってしまっていると思います。漢字や語句などの知識問題の学習ポイントは、できるだけ早く仕上げること、何度も繰り返すことです。ならば、5年生のうちにできるだけ広くやってしまい、6年生でもう一度繰り返す方が良いはずです。
この点で、日能研の語句カリュキラムは、5年生で習得する語句が少ないように思います。5年生で積み残した分は6年生の負担になってしまいます。
100個の四字熟語を5年生で30個学習し、残り70個は6年生で、という感じです。この方式だと70個分は6年生で初めて学習することになり、定着をはかる繰り返しの学習時間を6年生の後半で確保しなければなりません。
ですので、知識は極力5年生で一通りインプットし、6年生で演習(アウトプット)を繰り返しながら、抜けたものを補完しつつ定着を図るようにするといいと思います。
そこで、漢字と同様に補助教材を使うことをお勧めします。市販されている中学入試用の問題集(覚えなければならないものが一覧に整理されているもの)でもよいですし、四谷大塚から出されている『ことばの練習帳』のような問題集でも構いません。
今週のカリキュラムが「慣用句」なら、ちょっとがんばって補助教材の「慣用句」の部分を使い、プラスアルファーの学習をしてしまいしょう。
そんなことを言われても、テキストに出ている分だけでも大変なのにプラスアルファー覚えるなんてとても無理だとおっしゃるかもしれません。もちろん全部を一度で覚えようとすると大変です。一度で完全に覚えようとしなくても構いません。覚えては忘れ、また覚えるということの繰り返しです。
大切なのは繰り返すことです。その時は大変ですが、その努力が後になって必ず自分を助けてくれますから、頑張ってください!
われわれ中学受験鉄人会のプロ家庭教師は、常に100%合格を胸に日々研鑽しております。ぜび、大切なお子さんの合格のためにプロ家庭教師をご指名ください!