鉄人の一通入魂

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2011.04.26 配信
絶対に役立つ中学受験専門プロ家庭教師からの必勝アドバイス!
算数はひらめきやセンスだと諦めていませんか

「○○君はどんな問題でもスラスラ解けるのに、自分にはさっぱり分からない」 そのように考えて「自分には算数のセンスがない」と、学力を伸ばすことを諦めていませ んか。それはとてももったいないことです。算数におけるひらめきのセンスは、実は地道 な積み重ねによって身についていくものです。そして、問題に対してひらめくためには「覚えこむ」という作業がとても重要になるのです。

「覚えることが重要だ」というと理科や社会の知識の「暗記」のようなものと誤解してしまう人もいるかもしれません。暗記とはそもそも「書いたものを見ないでもすらすらと言えるように覚えこむこと」という意味ですから、算数で「暗記」をしようとすると、とんでもないものを覚えてしまう可能性があります。「テキストの△ページの○番はあの数とあの数を足してから割れば良い」など。このように問題を暗記することでもカリキュラムテストや週テスト、マンスリーテストなどの塾の定期テストでは、ある程度対応ができる部分があるかもしれません。しかし範囲のない実力テストや公開模試で、問題文のニュアンスが少し違うだけの問題に直面すると、実は解法は全く同じなのにさっぱり解けなくなってしまうといった事態も起こりえます。算数の場合は理科・社会でいう暗記方法はあてはまらないのです。

では、算数での「覚えこむ」作業とは、どのような内容になるのでしょうか。
 速さや割合の公式、あるいは単位換算(1a=100uなど)といったものを覚えることはまさに暗記になります。年号や星座と同じように、見ないでも言えるようになることが必要です。ここで取り上げたい「覚えこむ」作業とは、そうした暗記ではなく、典型的な問題の解法を、問題を見た瞬間に思い出せるようになることを指します。

例えば速さの単元で、ダイヤグラムなどのグラフを使った問題を見た瞬間に、「グラフの傾きが速さを表すこと」を思いつくかどうか。あるいは途中で速さが変わる問題で、合計の時間と道のり、それぞれの速さがわかっていれば、つるかめ算を使うことが浮かんでくるかどうか。こうした判断を瞬時にできるかどうかは、問題のパターンをどれだけ覚えこんでいるかどうかにかかっています。そしてその覚えこみを固めるには、とにかく同じタイプの問題の反復演習を重ねること以外に方法はありません。

こう聞くと、あまりに当たり前のことと思われるでしょう。ただ、この当たり前のことを実践するには並大抵の演習量では及ばないのです。それこそテスト直前に理科・社会の暗記事項をひたすら覚えこむのと同じような意識で、算数の問題に臨むことが必要になります。それも短期集中ではなく、長期間にわたって覚えこむことを習慣にするスタンスでいなければなりません。何の目的意識もなく目の前の問題に向かって、わからなかったら諦めるでは、覚えこむことの基本も身につきません。地道な作業に思えますが、そうした積み重ねで覚えこみが進むと、問題を解く筋道が無意識のうちに脳にすりこまれてゆきます。それが算数のセンスを磨くきっかけにもつながります。

問題を見た瞬間に解法のきっかけが浮かぶことは、問題を解く思考回路の第一歩とも言えます。この思考回路の第一歩を覚えこむことはいわば「引き出しを増やすこと」にあたります。応用問題でも最初の小問は、この引き出しを開けるだけで解けるものが多いです。公開模試などでは、こうした応用問題の小問の得点を重ねることで、平均点超えも実現できることが非常に多くあります。お子さんには「思考回路の第一歩を覚えておけば、模試の平均点超えも達成できる」といった言葉を投げかけるなど、どのようなかたちでも構いませんので、モチベーションを上げて地道な作業に取り組むように働きかけて下さい。解く問題のレベルは応用ではなく標準でよいでしょう。お子さんにとって負担になり過ぎず少し考える必要があるくらいの標準問題をとにかく繰り返し解いて、解法を脳にすりこむことで道は大きく開けてきます。

学力が向上するプロセスを出来る限り分析すると、センスやひらめきということばのみで子供の学力の善し悪しを判断してしまうことがいかにナンセンスか、実感できるようになります。

必ず覚えなくてはいけない知識や解法を覚え、それを繰り返し使用することで定着させていくと、やがて見たことのない問題に対しても自力で解くことができるようになります。多くの人はその時点だけを見て「○○君はセンスがある」とか「○○ちゃんは天才だから」と判断してしまいがちです。しかしそれらは膨大な量の反復による記憶の定着によって身につけられたものであり、遺伝的なものや先天的なものではありません。好き嫌いによる記憶力の定着の差はありますが、どんなに苦手でも、成績が低くても、努力の積み重ねで算数のセンスやひらめきを身につけることはできるのです。

もし自分には算数のセンスがないと諦めている人がいたら覚えこむこと、脳に解法をすりこむことの重要性を知り、地道な反復演習によってひらめきやセンスを身につけてもらえたらと思います。

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