2010.12.10 配信
絶対に役立つ中学受験専門プロ家庭教師からの必勝アドバイス!
最後の仕上げ、追い込みは過去問で
12月に入り、2月1日まで、実質あと1ヶ月半ほどとなりました。いよいよ、最後の追い込み、受験校決定の時期に突入します。まず、模擬試験(算数)の傾向からお話しします。
四谷大塚の合不合判定テスト、サピックスの実力判定模試(第2回)ともに、最上位校に合格する程度の実力があれば全ての問題を解くことも可能だったと思いますが、150点中100点前後だった生徒さんが多かったのではないでしょうか。(毎回、合不合判定テストは大問8番あたり以降から難しい問題が出題されていました。)解ける問題が少なかったために、1問解けたかどうかの差が大きく出てしまい、ミスが少なく実力が発揮できた回と、ミスが多かった回では、大きく成績が変動してしまったのではないでしょうか。
そのため、何を基準に受験校を決定すればよいか、頭を悩ませているご家庭も多いことと思います。このような場合、過去問を解いて受験校との相性も判断材料として頂きたいと思います。そこで今回は、過去問演習の大切さについてお話したいと思います。
まず、過去問を解く場所ですが、自室に一人で解くとリラックスして解いてしまうので、リビングなどで大人と同じ空間で解くようにしてみてはいかがでしょうか。近くに座って解いている様子を見る必要はありませんが、誰かがいるだけで緊張感が出ますので、少しはテストに近い精神状態で解くことになると思います。このように緊張した中で合格最低点を越えることが出来ていれば、自信を持っていいでしょう。年内の段階で5年分ほどの問題を解いてみて、ほぼ合格者平均点付近の点数が取れるようでしたら、その学校を「押さえ」と考えてよいと思います。
次に第一志望をはじめ、志望順位が高い学校に話を移します。
よく言われているように、10年分解きたいところです。(もちろん入手可能な範囲でかまいません。)可能であれば、2回、3回と繰り返すとより効果的です。最近は中堅校でもかなり学校ごとの「色」があり、以前のように「塾で典型題さえ解いていれば対応できる」形式ではなくなってきています。学校ごとに頻出する問題やテーマ、問題の言い回しや切り口などの特徴をつかみ、対応力を高めなくてはなりません。また、年度ごとに多少は難易度に差があるとはいえ、出題レベルは一定していますので、「合格に必要な学力」が明確になります。
また、志望校の過去問を解くときは、「この問題が解けるようになれば合格できる」という明確な目的がありますので、一般的な問題を解く場合と比べて、お子様の集中力がはるかに高いと思います。これは理科や社会でも威力を発揮するはずです。10年分近く解くと、入試問題もほぼ全単元を網羅していますので、問題演習を行いながら知識を確認することが出来ます。コアプラスや四科のまとめを、毎日欠かさず確認するよりも効果的な場合もあります。
これまでの内容で、過去問演習がいかに大切かをご理解いただけたと思いますが、大きな問題は時間をどのようにして捻出するかです。ズバリ、過去問演習を最優先させてください。理想としては、年内に第一志望は5〜10年分、それ以外は3〜5年分を1回は解いてください。そして1月にもう一度解くように計画してください。私の経験上、これから入試までの期間は極端な話、過去問演習だけでも構いません。塾の復習を後回しにしても十分な時間を捻出するのが難しい場合は、塾を休んでもいいと思います。具体例を挙げますと、四谷大塚系は週テスト、日能研はカリテ、サピックスは、そっくりテスト、などは休んでも大きな影響はありませんので、自宅で過去問を解く時間に充てるといいと思います。
過去問10年分を解き終わらせ、受験校対策としてやるべきことは全てやり終えたという自信は、生徒さんにとってこれ以上ない武器となるはずです。
このほかに、ぜひ時間を割いて頂きたいものとして、学校説明会があります。これから開催される学校説明会は、学校の先生が過去問分析をしてくれたり、プレテストを実施してくれたり、という形式で行われます。その際、どういう狙いで出題されたのか、どのような能力が求められているのか説明してくれるだけでなく、「まんべんなく出題しますが、○○あたりをよく勉強しておいてください。」などと、出題に関するヒントを得られる場合もありますので、何よりも優先させて足を運んで頂きたいと思います。受験当日まで残り少ない期間となりましたが、情報収集や受験準備など、最後まで可能な限り手を尽くして、合格を勝ち取ってください。
われわれ中学受験鉄人会のプロ家庭教師は、常に100%合格を胸に日々研鑽しております。ぜひ、大切なお子さんの合格の為にプロ家庭教師をご指名ください。