2009.04.14 配信
絶対に役立つ中学受験専門プロ家庭教師からの必勝アドバイス!
模試の結果が悪かった場合のお子さんとの接し方
いよいよ四谷大塚の合不合予備テストが始まりました。6年生のご家庭は、これからは、大手の模試が始まり、偏差値が重くのしかかってきますので、お子さんへの接し方が難しい時期に入ります。親御さんの接し方は、お子さんに大きく影響を与え、それにより大きく結果が左右されることさえもあります。
偏差値や合格可能性とは絶対的な数値ではありません。偏差値が志望校より低くても、合格可能性が悪くても合格するケースはありますし、逆もあります。偏差値や合格可能性は信憑性の高い目安にしか過ぎません。それらの数値に一喜一憂(良いときは褒めればよいのですが)するのではなく、うまく利用していくようにしてください。
そこで今回は『模試の結果が悪かった場合のお子さんとの接し方』をプロ家庭教師としての実体験にもとづいて、ケース別にお話させて頂ければと思います。もちろん、お子さんの性格やご家庭の教育方針など様々ですので、一概には言えませんが、少しでも参考にして頂ければ幸いです。
【1】普段からまじめに勉強している生徒さんの場合
普段からまじめに勉強しているお子さんは、本人もショックを受けていますので、頭ごなしに怒ると自信を喪失し、場合によってはやる気まで失ってしまう (がんばっても結果は出ない…という悲壮感で満たされてしまう) 可能性がありますので絶対に避けてください。
また、まじめなお子さんで、学習内容の習熟度が高く入試問題との相性が良ければ、親御さんが良い接し方をし続けた結果「予想以上の学校に合格する」可能性が高いので、常にプラスの声かけをしてあげてください。つまり『ほめて伸ばす!』です。まずは「どこで間違えたか?」「なぜ間違えたか?」特に算数や国語に関しては「時間配分はどうであったか?」を親子で検証して、「こうすれば、点数取れたのに惜しいね、勿体無いね〜」という具合に前向きの声かけをして、気持ちを次に向けてあげてください。
ここで算数の時間配分に関してですが、解けない問題や解くのに時間のかかる問題で時間を費やし、「やれば解けるのに解く時間がなかった」とか、「見直せば間違いを直せた」ということがよくあります。その場合は、次の手順で解くのがよいでしょう。
- 順番に解ける問題を解いていき、わからない問題や時間のかかりそうな問題は後回しにする。
- 見直し(途中の計算を残しておく習慣が必要です)をする。
- 解いていない問題を解きやすい順番に解く。
【2】塾からの宿題が少なく、余裕を持て余している生徒さんの場合(つまり自宅学習時間が少ない)
塾で上位クラスでない場合はこのようなケースもあります。そこで本当に少ないのか、宿題のやり方として妥当であるかどうか、「できればやりなさい」と塾から言われている宿題をどの程度やっているか、などをやんわりとノートをチェックするなどして確認する必要があります。
宿題のやり方が不十分であるならば、まずはそれを改めることです。間違っても感情的に「あまり勉強しないから、テストが悪いのよ!」と言ってしまうと、宿題はやっているんだから何が悪い…と反発されて原因の追究は出来ません。
その上でまだ余裕があるならば、塾のカリキュラムを考慮したうえで、テスト直しを習慣的にするようにしていく(どの塾も模擬テストの直しは殆どしません)とか、弱点を補完するための問題集を習慣的にこなしていく必要があります。それを始めるのはちょうど今の時期がよく、塾に行きながら9月以降にこれを始めても中途半端になってしまうことが多いものです。
【3】塾からの宿題が多く、宿題の量をやりこなすためにいい加減気味にやっている場合
塾によっては本当に宿題が多い場合があります。それで、宿題をこなすために結果的には埋めればいい…程度の気持ちで宿題をやっている場合です。その場合、その多くの宿題をこなす事により、反復学習ができるようになっているのですが、わからないまま反復学習をしても学習成果は一向に上がりません。
そこで感情的に「宿題をいい加減にやっているからテストが悪いのよ!」と言ってしまうと、お子さんは実質板挟みに合うようなものです。
その場合、まず塾の授業内容がどの程度理解できているか…が大きなポイントです。小学生では自分がどこまで理解しているか、自己診断が正しく出来ないことが多く、「解ける筈…」と思っていながら実際解かせてみると「解けない…あれっ」ということが少なくありません。そのような状況に対して、親御さんがフォローするか、塾に対応を改めてもらうか(但し、集団授業であれば物理的に過度な期待はできない)、何らかの対処が必要です。
その上で宿題の量を減らす必要性があるならば、通っている塾の校舎の責任者と面談なり、電話相談なりして、宿題量の調節が必要です。要するに量を減らして、一つ一つ確実にやっていくのです。
家庭教師として、長い間ご指導にあたらせて頂く中で、現在の教育環境と私たちプロ家庭教師や親御さんの世代の教育環境の違いを感じます。今の小学生は良くも悪くも「温室育ち」と言えるのではないでしょうか。時に厳しく叱ることも大切なのはもちろんですが、勉強に関しては、親御さんが常にサポートをしながら「ほめて伸ばす」方針の方が今のお子さんには合っているように思います。
最後になりましたが、お子さんには親御さんに感謝することを忘れずに真直ぐに成長してくれることを願っております。
われわれ中学受験鉄人会のプロ家庭教師は、常に100%合格を胸に日々研鑽しております。ぜひ、大切なお子さんの合格の為にプロ家庭教師をご指名ください!