2008.09.26 配信
絶対に役立つ中学受験専門プロ家庭教師からの必勝アドバイス!
小学5年生の無駄のない国語勉強法
【お子様の勉強法、大丈夫ですか?】
夏休みもおわり、6年生は志望校対策に余念のないことかと思いますが、5年生の皆さんはどうでしょうか? いよいよ本格的に勉強しようと、「エンジン始動」という方も多いかと思います。しかし、勉強法が間違っていたら、せっかくの努力が無駄になってしまうかもしれません。
そこで、今回は、これから受験に向けて本気で勉強するにあたって、無駄のない勉強法をご紹介したいと思います。特に、国語に関しては、5年生の今の時期に正しい勉強法を身につけていないと、なかなか成績が伸びません。できるだけ早いうちに、国語的なセンスを養うことが大切です。
【よくある勘違い】
「本格的に勉強しよう」「成績をなんとか伸ばしたい」と考えたとき、「量を増やそう」と考えがちです。たとえば、漢字の書き取り練習の量を増やそうとか、読解問題の量を増やそうとか考え、たくさん問題集を買ってきたというお話をよく耳にします。たしかに、ある程度の量をこなすことは必要です。
しかし、問題量をどれだけ増やしても、同じ間違いを繰り返していては、成績は伸びません。×だった問題が、また×だったら、問題をやる意味がありませんね。×→○になってはじめて成績が伸びるのです。ですから、本気で勉強しようと思ったら、量を増やす前に、質を高めるべきなのです。
【やり直しだけでは不十分?】
さきほど「同じ間違いを繰り返していては意味がない」と申し上げましたが、「うちは、間違えた問題を『やり直し』をさせているので大丈夫だ」と思われた方もいらっしゃるのではないでしょうか?
たしかに、「間違えた漢字は、5回練習させる」「記述問題をもう一度書かせる」という勉強法は、間違いではありません。
しかし、ここで大切なのは「5回練習したこと」ではなく、「正しい漢字を練習したこと」であるはずです。練習した漢字をザッと見るだけではなくて、トメハネが正しいかどうか確認する必要があるのです。
また、「答えをもう一度書くこと」よりも、「正解を出すための思考方法を訓練したこと」のほうが大切です。模範解答をただ赤鉛筆で書き直したところで、実力はつきません。正解を書くためには「どう考えればよかったのか」を復習しないと、本当の意味での「やり直し」とはいえないのです。
「勉強したこと」それ自体に満足していては、なかなか実力がつきません。「たくさん勉強しているのに、成績が伸びない」というお子様の場合、もう一度、正しく「やり直し」がなされているかチェックしてみる必要があります。
【やり直しのチェックポイント】
《漢字》
字の形はもちろんですが、ハネるべきところがハネていないと減点または×になる可能性があります。どの部分がハネていなければいけないかは、教科書の漢字を参考にするとよいでしょう。明朝体などの活字では、「領」の「令」や「しんにょう」など、実際に書くときの字形と異なるものもあるので注意が必要です。ハネを落としがちな漢字としては「持」「招」などの「てへん」のハネ、「電」「雲」などの「あめかんむり」のハネに注意しましょう。
《読解問題》
さまざまなタイプの問題がありますが、「答え」を学習するのではなく、「解き方」を学習するという意識を持ちましょう。国語の場合、問題を解説しようとすると文章の内容を一生懸命説明しがちですが、同じ内容の文章がもう一度出題されることは稀です。ですから、復習の際には、「どういう文章だったか」ではなく「どうすれば解けたのか」に注意するべきです。
たとえば、指示語の問題であれば、直前の内容だけでなく、指示語をふくむ一文をよく読むことで正解できます。また、気持ちを答える問題であれば、「場面」と「言動」に注目して、整理できれば正解できます。 他にも、抜き出し問題、選択肢の問題、記述問題、それぞれに「考え方」があります。その「考え方」を学習するべきです。それは、なにも有名な「公式」でなくてもよいのです。お父様やお母様ご自身が正解した「方法」を、お子様に指導されることが大切なのです。
その際、お子様に「どうしてこの答えになったの?」と問いかけ、その思考過程を説明させることが効果的です。そうすることで、お子様自身が「思考法」に気づくこともできますし、どの過程で誤っているのかを明確にできるからです。 ただ、国語が苦手なお子様の場合、「なんとなく」「そんな感じだと思った」など、気のない返事が返ってくるかもしれません。これは、具体的に思考をめぐらす前に答えてしまうために、理由を問われても答えられないのです。こういう場合は、あせらず、やさしい問題、考えた形跡のある問題を選んで、その思考を確認するとよいでしょう。
われわれ中学受験鉄人会のプロ家庭教師は、常に100%合格を胸に日々研鑽しております。ぜひ、大切なお子さんの合格の為にプロ家庭教師をご指名ください!