鉄人の一通入魂

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2008.04.18 配信
絶対に役立つ中学受験専門プロ家庭教師からの必勝アドバイス!
『攻略!女子御三家の国語』

桜蔭、女子学院、雙葉の問題には、それぞれ際立った特徴があり、個別対策が不可欠となります。国語に関しましては「長文記述の桜蔭・スピード重視の女子学院・韻文&記述の雙葉」といった印象が定着している感がありますが、その印象だけでは立ち向かうことは、とても危険です。例えば「記述といえば雙葉」のイメージが浸透しており、確かに雙葉の記述は「内容を理解するだけでなく表現の技術も要する」ところで難問揃いですが、桜蔭の解答用紙をご覧頂けますでしょうか。武蔵中の如き字数制限のない「短冊」型の解答欄が多くあります。難度の高い記述を出題する点では桜蔭も同じになります。 また、それぞれに特徴のある三校ですが、共通していますのが「随筆文」の出題が多いことにあります。以前もこちらのメルマガでご紹介致しました通り、「随筆文」は多くの生徒さんが苦手とされています。その苦手分野からほとんどの問題を出している点からも、女子御三家の求める読解力の高さが伺い知れます。この難敵に向かうためのいくつかのポイントにつきまして、今回はお伝え致します。

[1]各校の特徴

【桜蔭】
問題構成は大問2問で制限時間50分、漢字以外は小問すべてが記述問題です。 文章ジャンルは「物語」と「随筆」で、いずれも小学生が読むには抽象的な表 現も多く、難解です。本文総数6000〜7000字と、ボリュームのある文章を50 分で解かなければならないため、「読む速度」も他校以上に重要になります。ス ピードが求められるのは女子学院だけではありません。 問題対策としましては、「記述問題の内容が、問題該当部の前後周辺で対応出来 るものではない」ため、
「全文を通して内容を把握したうえで、該当箇所を見つ け、自分の言葉も交えて解答にする」という、高度な構築を要します。 「読むための語彙と、表現するための語彙」の両方が必要となります。

【女子学院】
問題構成は大問3問で、制限時間40分、記述は全体の30%前後、かつ制限 字数が60字以下と、桜蔭とは一見対照的にも見られます。ただし、平成19年  度より、記述の内容で「文章中の言葉を使って」といった文言が減少したよう に、その自由度が増しています。また、同校の最も大きな特徴は「問題数の多 さ」にあります。40分制限で大問3問を解くための「確実な早さ」が不可欠に なります。出題ジャンルは最近3年ではすべて「随筆」となっています。

【雙葉】
問題構成は大問3問で制限時間40分、「雙葉と言えば詩」でしたが、最近2年 間は詩が出題されなくなりました。ジャンルは「物語」と「随筆的要素の多い 説明文」です。同校の最大の特徴は「言葉に対する鋭い感覚」を求めていると ころにあります。本年度も独立大問1問で「短文づくり」が出題され、読解問 題中にも「火の燃える様子で『ぼうぼう』と『ちろちろ』の違い」などが出題 されました。記述問題については自分の言葉で表現する、自由度が上記2校よりも高く、本 文内容に即したうえでの、自由記述の鍛錬が必要になります。

[2]各校向けの対策

【桜蔭】
上述の通り、「読むための語彙と、表現するための語彙」、の両方が必要になり ます。まずは桜蔭に出されるレベルの文章に慣れるために、多くの「随筆」に 触れることが重要です。ひとつのサンプルは新聞のコラム。『天声人語』などか ら、生徒さんに読みやすい内容をピックアップして、中断なく読み込み、要旨 を200字程度でまとめる、といった演習も同校には有効となります。同校記述 は、単純に文章中のキーワードを集めて固めればよい、というレベルではない ため、難度の高い記述問題集や、男子校まで含めた記述重視校の問題を解き重 ねることが必要になります。開成中の問題構成が比較的近しいです。

【女子学院】
まず問題数と制限時間のバランスに特徴があり、「確実に早く解く」術を得 ることが重要になります。問題の長さに応じて、常に「制限時間」を設定して、集中して解く習慣をつけることが不可欠です。また、記述も少ないながら出題されるため、「一行記述」の練習を早期から始めておくことが必要になります。

【雙葉】
語句対策と、記述対策は分けて進めることが必要です。いずれも高いレベルにあるため、対策で混乱をきたさないことが重要になります。語句に関しては夏休みまでは通常の進め方で、確実に基礎を固め、夏以降は実践対策として、語句に集中した過去問対策を重ねましょう。語句重視の他校から問題を抜粋するなどの、実践演習で習得度を上げることが必要です。記述に関しては、「自らの意見」を書かせることが多くあるため、上記桜蔭と同様に「新聞のコラム」や、短い随筆などを活用して、書いてあることを踏まえて、自分の意見も表現する練習を重ねることが有効です。「公立中高一貫校対策問題集」も活用することが出来ます。

[3]他校類似問題

タイプ別に以下の通りとなります。
(1)随筆文対策
随筆は出題頻度が増していますが、必ずしもまだ多くはありません。これまでは、以下の各校で出題されることが多くありました。
→光塩女子・頌栄女子・日本女子大附属・横浜雙葉・浅野・開成・慶応普通部・巣鴨・聖光学院・桐朋・本郷・早稲田・青山学院・江戸川取手・渋谷教育幕張・

(2)桜蔭の記述対策
試験時間50分の中で、総文字数6000字以上、記述率80%以上の学校が、これまでのところ以下の各校になります。
→鴎友学園・学習院女子

(3)女子学院のスピード対策
試験時間45分以下で、記述率50%以下の学校が、これまでのところ以下の各校になります。
→立教女学院・鎌倉女学院

(4)雙葉の語句対策
問題のレベル、量ともに「灘中1日目」が、これまでのところ近しいです。
「御三家」と称されるため、だけでは決してなく、各校とも生徒さんに、極めて高いレベルの読解力を求めています。これらの学校を志望される生徒さんだけではなく、「国語を得点源として、より高めて行きたい」といった生徒さんにとりましても、その対策は大きな効果を生み出すと思われます。ぜひ、一度「御三家の国語」をご覧になられて下さい。

また、得意な国語をもっと伸ばしたい!苦手な国語をなんとかしたい!国語の勉強方法に不安がある!という生徒さんは、ぜひ中学受験鉄人会の国語専門プロ家庭教師にお任せください!!

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