ーAll About受験ガイド高橋公英さんー
わが子を合格に導くヒントとテクニック

2009年4月
中学受験のその後を知っておこう

■中学入試突破はゴールではない

今回は中学入試を終えて中高一貫校へ進学してからどうなるのかお伝えしたいと思います。中学受験の真っ最中では入試の後の事にまで気が回らないのは理解できます。けれども志望校の選択をするにあたって、その先を意識しておいたほういいでしょう。

■中1から塾通い

中学入学前に英語の塾に通うという例に見られるように、小学生から塾なれしているために、そのまま通塾する生徒も多いです。また中高一貫校は学習指導要領よりも濃い学習内容であったり、進度も速かったりするのでついて行けるか心配という親御さんが多数いらっしゃるのでしょう。

その結果、中学でも塾に通う生徒が少なからずいます。学校によって異なりますが私の子どもたちの例では少なくともクラスの3分の1くらいの生徒が塾に行っているという印象です。中には中高一貫校生ばかりを集める東大をはじめとする難関大学受験専用の塾に中1から入る子どもがいます。

せっかく中高一貫校へ入学したのだからクラブ活動で思いっきり楽しみたいという生徒ばかりではないようです。もっとも子どもの意思よりも親の意向が強く出ているのかもしれませんが。

■高校でドロップアウト

学校が楽しくてたまらないという生徒はたくさんいます。第一志望であってもなくても学校生活を満喫している子どもたちです。彼らは志望校の選択が間違っていなかったわけです。一方では偏差値や大学進学実績で選んでしまい校風が合わなかったり、本人の意思とは無関係に親が決めてしまったりした結果、ドロップアウトする子どもがいます。せっかく入試を突破して入学したにもかかわらず、早くは中1から学校が合わずにあまり登校しない生徒が現れます。中学は義務教育なので卒業はできますが、高校への進学は出席や成績に一定の基準を設けているのが普通です。そのために高校へ内部進学せずに外部に出る生徒がちらほら出てきます。さらに高校では留年もあるため、厳しい学校では進級できずに去っていく生徒も見られます。

■課外活動に打ち込む

ここで前向きな面のお話もしましょう。中高一貫というシステムで高校受験がないメリットを最大限に感じるのが、課外活動に打ち込む子ども達です。運動部では練習と対外試合に明け暮れます。日曜も朝早くから部活に出かけていきます。高校生になると食事の量も半端ではなくなり、身体作りの筋力トレーニングと相まって、立派な身体に育ちます。

文化部の活動でも文化祭や学校外での発表に向けて練習や成果のまとめに忙しい毎日を送ります。生徒の自主運営に任されているところでは、人間関係やリーダーシップも養われます。中高合同で行われる活動では、歳の離れた先輩後輩の交流も得がたい機会です。

学校のクラブ活動以外に、地域のクラブやお稽古事に打ち込む生徒もいます。学校の友達とは違う人間関係の中で、ひとつの事に打ち込むのは思春期の子どもにとって精神的な成長を助けます。

このように青春時代に没頭できる何かを持つ環境を得やすいのも、中高一貫校というシステムなのです。

■大学受験準備

中学で塾に行かなかった生徒も高校になると大学受験を意識するようになります。クラブの先輩が受験する様子なども目の当たりにして刺激を受けます。その結果自分から勉強を始めるようになるケースも多いです。Z会などの通信教育を受講する生徒がかなり多いようです。

高校2年になるといよいよ大学受験に備えて、これまで塾に通っていなかった生徒も通いだします。クラブ活動をしている生徒は不得意科目を単科で受講することで勉強と部活の両立を図ります。

高校2年の文化祭や大会で部活から引退する学校と、3年の夏の大会まで現役を続ける学校とあります。後者ではよほど普段から勉強していないと、浪人生活が待っています。また最近では職業教育に力を入れる学校が増えて、社会人の先輩が体験談を後輩に語る機会を設けたり、企業とタイアップ商品を開発したりしています。こうした結果、大学進学の学部学科選択の際に、明確な将来を意識する生徒も出てきます。

■大学入試

高校3年の秋以降は受験勉強に打ち込みます。勉強する子はテレビも見ずに机に向かいます。そんな集中力をこの時期までに養っておけると親は安心です。クラブ活動で集中した経験が勉強に生かされることも多いですし、日常の家庭学習の習慣の延長で自学自習できる子どももいます。

現在の大学入試は、指定校推薦・自己推薦・AO入試を含めて約5割が一般入試よりも前に、推薦入試で大学進学を決めるように変化してきています。推薦入試での合格を目指すにはスタートを早くしなくてはなりません。こうした多様化する大学入試の情報収集は子どもがしっかりしている場合は子ども任せで良いのですが、そうでなければ親も注意していなければなりません。大学入試についてはインターネットで十分な情報を得ることができるので、お子さんが高校へ入学する頃には情報集をスタートさせましょう。

■高校卒業

国立大学の入試結果が判明する前に卒業式を迎える学校が多いのですが、6年間を充実して過ごせた子どもは、卒業式では学校生活の思い出で胸が一杯になることでしょう。中学高校の6年間はどのような友達と共に過ごしたかがとても重要です。良い友達をたくさん得ることが大学入試の結果よりも大切と言ってもいいかも知れません。晴れてこの日を迎えられるような中学受験をお子さんにさせるために、親としてできることをやっておきたいものです。

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