ーAll About受験ガイド高橋公英さんー
わが子を合格に導くヒントとテクニック

合格する子の育て方

 「合格する子の育て方」と豪語するのは恥ずかしいのだが、一応我が家の御三家組の様子を見て、中学受験に関してどこが良かったのか考えてみようと思う。受験体験記のひとつとして読んでいただきたい。

【素直な時期に勉強の習慣をつける】

 こども達の学校や塾の友人には、日能研などの模試でベスト10に入るような子もいた。自宅学習だけでも十分合格できる実力がありながら、そういう子に限って塾のダブルスクールだったりする。

 共通するのは「勉強が好き」ということ。勉強することが苦にならない子どもなのだ。天才音楽家の幼少期の話を本で読んだりすると、決まって「練習の虫でした。」と書いてある。スポーツでも同じ。どんな世界でも「好きこそものの上手なれ」なのであり、勉強も同じなのだ。

 我が家のこども達はそこまではとても行っていない。ただし、小学校へ上がる前から低学年向けの本は読めたし、一日数枚のプリントは毎日やっていた。従って5年で塾に通い出す前に、自宅学習の習慣だけはできていた。

 低学年で目指すべきは、この自宅学習の習慣づけだと思う。そしてそれは年齢が低いほど身につけやすい。というのは親の言うことを素直に聞いてくれるのは小学2年生くらいまでだから。

 実は長男も3年生くらいになると、母親が帰宅するまでに済ませておくはずのプリントをやっていなかったりするようになった。もちろん、それは後でやらせる。親に言われれば観念してやるし、ひどく反発したりはしない。これもずっと続けていたせいだろう。

【集中できるものを持つ】

 ドラゴン桜の中で弁護士の桜木が言っているが、「集中できるものを持っている奴は、勉強も伸びる素質がある。」ということも2番目の要素だ。

 私の東大へ通っている元雙葉生の娘は、いま後期試験準備の真っ最中だ。1月下旬から勉強モードに入って、インターネットもテレビも一切断って勉強に集中している。その集中力は端から見ていて感心するほどだ。

 彼女はピアノが好きで、中学受験の最中もずっと弾いていた。気分転換になるというので。4歳から始めたが、1曲弾けるようになり次の曲を習う間に前の曲も必ず弾くという復習法を先生に言われてやってきた。

 最初は10分程度のおけいこ時間が、先へ進むとしまいには2時間半とかになるわけだ。その練習が集中力を育てたと思う。忍者が麻の種をまいて麻の成長に合わせて飛び越える練習を毎日続ける内に、超人的なジャンプ力がつくという鍛錬法に似ている。

 息子はと言えば、野球小僧で野球年鑑を買い与えると、ほとんど全ての選手のデータを記憶してしまう技を見せた。テレビで野球中継を見ていて、よく知らない選手が代打に出てくると、アナウンサーより先に前年度の打率を教えてくれたりした。

 一見、勉強と関係ない趣味などが集中するコツを身につけさせ、いざとなったときに発揮できるようになるというのは本当だと思う。

【「雙葉」と「武蔵」】

 この2人は雙葉と武蔵を選択した。これが桜蔭や開成だったら不合格だっただろう。先ほどの集中力が、好きでないものに向かうときは、どうしても弱くなるからだ。どちらも算数が苦手であった。

 なんとかしなくてはと最後は苦手にも集中的に取り組んで、足を引っ張らない程度にはできた。しかし不得意を得意に転じることはできなかった。好きではないからだ。

 本当は、その苦手意識を作らないようにすべきだった。これは多分に親にも責任がある。低学年の内から模試などは受けていた。3年生くらいまでは算数も平均より上だったはず。

 しかし4年生ともなると、塾で勉強している子との差が出てくる。そこで点数が悪くなると苦手意識を持ってしまうのだ。また、親も「算数はちょっとまずいかな?」などと思ってしまう。それが子どもに伝わるのだと思う。

 一番下の娘が今その状況だ。なんとか「まだ習ってないんだから、できなくても無理ないよ。」などと言葉をかけているのだが、どうやら苦手意識が定着しつつあるようだ。読者の皆さんは、このような失敗をされないようにお気をつけ頂きたい。

【中学受験は子どもの精神的成長を促す】

 最後に中学受験を経験すると感じることをお話ししたい。5,6年で急激にこども達が大人っぽくなるということだ。中学に入って起こる精神的な成長を先取りするのではないだろうか。

 それは受験勉強を通じての経験もあるし、知識が子ども向けのものではなくなるということもあるだろう。中学受験の勉強は小学生を子ども扱いしていない。一人前の人間として対峙するからだと思う。

 だが、一方自我に目覚めて「自分が、自分が」という子より、素直な子の方が学力は伸びやすいことも確かだ。素直な内に基礎力をどこまでつけるか、大人っぽくなってからは、記述で自分の考えをどう表現するかという方に向かうなど、その時々の子どもに合わせた対応が受験を成功に導くのではないだろうか。

 常に、よくお子さんを観察することをお薦めしたい。

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