ーAll About受験ガイド高橋公英さんー
わが子を合格に導くヒントとテクニック

入試問題に取り組む姿勢は短期間ではできない

高校受験をする中学生には、どのように受験勉強したら良いかわからないという生徒がとても多いようです。だから塾に行くわけです。まして、本来義務教育の中学校へ受験して入ろうという小学生ではなおさらです。入試は合格という結果を出さなくてはいけないので、一定の学力が身についたからそれでよしというわけではありません。

今年の中学入試に挑んだ小学生が知り合いにいましたが、彼もそうでした。日々の学習は塾の宿題をやりきれずにいましたし、テストの受け方も最後まで十分に身についたようには思えませんでした。
小学生というのは「こうしなくてはならない」「こうするべきだ」と知っていても、なかなか実践できるものではないのです。大人のように反省して行動を修正するということは、あまり期待出来ません。繰り返し繰り返し直そうとし続けてやっとできるのです。

塾の最上位クラスで良い成績を維持している一部の生徒は、こうしたことがちゃんとできています。むしろ、それができるから上位の成績なのではないでしょうか。大多数の生徒では、遅くとも小5からの1年間をかけて改善し続けて、やっと入試に間に合うくらいだと思います。

■予習復習での問題の解き方

忙しい小学生が家庭学習をどのようにするかは重要なポイント。最近ではボリュームが少なくはない学校の宿題をやりつつ、塾の宿題もこなさなくてはなりません。時間の使い方が大切です。ほとんどの子どもは、何も言わなければ塾で決められた範囲のテキストや問題集を最初から順番にやっていきます。飛ばすとか順番を入れ替えるということは、考えもつきません。

ですから、ひとつの問題につまずくと、いつまでもその問題に時間をかけています。すると15分や20分はあっという間に過ぎてしまいます。そうこうしている内に時間切れ。未消化のまま塾に行くことになります。2〜3分、長くても5分考えて解けない問題は後回しにするか、解説と解答を見るべきです。5分あれば解説を読んで、それをふせて解きなおすことができるはず。鉛筆が止まっている時間はもったいないと思うようにしなくては、受験勉強を効率よく進めることはできません。

■問題の優先順位の付け方

学力をつけるというのは、できない問題をできるようにすることです。でも、できる問題をやる方が楽なので、逆のことをしたがります。できる問題ばかりやって、できない問題が残る。苦手な問題は、テキストを読み直し、先生に質問し、できるようにしていかなくてはなりません。苦手がそのままになるのは、勉強しないからなのです。できない問題こそが宝の山だというのが、受験勉強で忘れてならない点だと思います。

■テストの解き方

予習復習とテストは違います。塾のテストも本番の入試の予行演習だと思って受けるべきではないでしょうか。多くの受験生は、本番までテストの取り組み方を意識することがないように思います。予習復習と同じく、かなりの子どもはテスト問題も1番から順番に解き始めるでしょう。そしてたまたま引っかかった問題に足を取られて時間を使ってしまう。気づくと残り時間が少なくなっているので、あわてて後の問題を解き始める。時間が来た時には、できそうな問題が空欄で残っている。

確認テストの目的は、理解度や到達度を確認して、どこを補うか見分けるものですから、当て推量や適当に埋めて正解してもこの目的には合致しません。しかしながら本番の入試では、とにかく空欄はなく、何かを書いて出すことが求められます。子どもに本番の試験だけそれをやれと言っても無理なのです。したがって、確認テストであっても、「空欄は悪」というくらいの気持ちで、何か埋めて提出したほうが良いと思います。

まずは、全体を見回して、解く順番を決める(問題用紙に数字を書くといいでしょう)。見直し時間を除いて、1問あたりにかける時間の目安を立てる。その時間解いてもできなければ先へ行く。解く力がある問題であっても、計算量が多くて時間が必要な問題は後で戻ってくるなどの戦術も必要でしょう。

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