ーAll About受験ガイド高橋公英さんー
わが子を合格に導くヒントとテクニック

入試前のコンディション作りがポイント

2012年の大学入試センター試験が行われると、中学受験の首都圏決戦が間近に迫っています。すでに入試の始まっている地域もあり、初めての試験を経験した小学6年生も大勢いることでしょう。

試験直前の勉強法については過去記事やプロ家庭教師の先生方のアドバイスに譲り、ここでは入試直前のコンディション作りについて考えてみます。

■身体と心と脳

最近の脳科学の研究では、やる気と脳内ホルモンの分泌に密接な関係があることが分かって来ました。北京オリンピック日本競泳陣をサポートした林成之 日本大学大学院教授の「勝負脳」が有名になったように、脳をどのように使うかで持てる力がフルに発揮できるかどうか違うというのです。人の脳は他の生物に例を見ないエネルギーを大量に消費する器官で、ともすればすぐに効率を上げようとしてサボる。だから限界へ挑戦する際には脳をうまく騙す必要があるということ。

小学6年生が中学入試の会場で受けるプレッシャーは、彼らの人生であまり経験のないものだと思います。そこで受けるストレスにより、実力が発揮できない生徒が少なからずいます。頭のよい繊細な生徒に多く見られます。ですから受験生の精神的ストレスをいかに下げてやるかを、サポートする大人は考えなくてはいけません。

また同時に、ストレスは免疫力を下げてしまうので、風邪を引きやすくなったり胃腸を壊したりする可能性もあるので、もちろん身体の健康にも留意しなくてはなりません。心と身体の両方を入試まで健康に保つことを心がけましょう。

■身体的コンディションづくり

入試は午前中から始まるので、朝方の生活に切り替えるのは当然です。起床してから2時間くらい経つほうが良いと言われているので、入試が9時開始なら7時起床にします。朝食も摂って脳にエネルギーを供給できるようにすること。

睡眠不足も免疫力を低下させるので、早起きするからには就寝時間も早めます。他の部分も日替わりのスケジュールではなく、子どもらしく健康な生活リズムに戻しましょう。大学入試では、直前期にセンター試験の時間配分に合わせて生活する受験生もいるそうなので、本命中学の入試に合わせたタイムテーブルで一日を送るという手もあるかも知れません。

■精神的コンディションづくり

身体的コンディションを整えるのは割と容易なのですが、問題はメンタル面です。ストレスを感じるとやる気スイッチが入りにくくなります。入試直前は漠然とした不安感が増すので、やる気が低下しがち。どうしたらこれを防ぐことができるでしょうか。

まずは不安を減らしましょう。不安を感じる原因を明らかにします。子どもは感情のコントロールが未熟なので、イライラを行動に表しがちです。そうしたサインを見落とさないでください。入試直前期に叱ったりするのは禁物。まずはコーチングで言うところの「傾聴」テクニックを使って、子どもの不安を吐き出させます。子どもの言うことに口を挟まず、素直に聞いてやるのです。受け入れる、同意する、子どもの感情に寄り添う姿勢を見せればきっと話してくれるでしょう。取り留めがなくそんなつまらないことと思う内容かも知れませんが、感情を吐き出させることが重要です。話すだけでも心が軽くなることがあるのですから。

それから不安というのは、多くがまだ実現していないことがらに対する恐れです。失敗に対する恐れ、上手くいかないことに対する恐れ。だとすれば、個々の不安に対して「じゃあこうしましょう」と具体的行動が見えるようにしてやれば不安は解消します。一緒に行動計画を練ってやります。

入試直前には小さな成功体験を積み上げてポジティブな気持ちにすることが、やる気スイッチを入れるのに効果的です。受験勉強を始める時には、一行問題の計算や漢字の読み書きなど、簡単でやれば効果のあるものから取りかかり、「できた」と思えるようにします。

プロの演奏家が音階練習をしたり、野球選手が素振りをしたりするのと同じこと。基礎練に相当するものをルーティーンとして取り入れます。これで良いイメージができたら、入試会場でも休み時間にお同じ事をしても良いですね。フィギュアスケートの浅田真央選手が演技前に深呼吸をしてフーっと大きく息を吹き出して滑り始めるみたいに。

最大の不安は「試験に失敗して不合格になるんじゃないか」という気持ちでしょう。これは合不合という自分では制御できないことに対する恐れによるもの。だったらこれをコントロール可能なものに置き換えてしまいましょう。

合不合は周囲の受験生の出来にもよるのでどうしようもありませんが、自分のベストの得点を目指すことは自分でなんとかできます。シーズンベストを入試会場で出そうという強いモチベーションがあれば、実力が発揮できるに違いありません。周囲を気にせず自分との戦いにしてしまえば良いのです。

どうしても上がってしまう生徒には、「緊張してもいいんだ。まわりの受験生も同じ」と緊張することを肯定してやって、少しでも不安を和らげてやりましょう。

最後に身体操作法の甲野善紀先生が、横隔膜を下げて呼吸をゆっくりさせ落ち着く方法をテレビで実演されていたのでご紹介します。両手を身体の横で下に伸ばし手のひらを下に向けて広げます。この時できるだけ肩を下げるように。その状態で親指と小指を近づけようとしながら同時に残りの3本の指は反らすようにします。結果的に熊手のような形になりますが。こうすると身体が反応して嫌でも落ち着いてしまうそうです。一度お試しください。

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