ーAll About受験ガイド高橋公英さんー
わが子を合格に導くヒントとテクニック

勉強するモチベーションの作り方

■受験指導のベテランがメンタル面を強調するわけ

私が長らく購読している受験勉強法のメルマガがあります。そのメルマガの記事は初期の頃は具体的な勉強法でした。

ところが段々とコーチングなどに焦点が移っていき、最近はもっぱら受験生のメンタル面のアドバイスに重点がおかれています。

個々の受験生のご家庭にとっては目の前の勉強法が大事ですが、多くの受験生を見ている先生にとっては、長い経験で受験の成否を分けるのはメンタル面だということが分かるのです。

特に中学受験は半分が親の受験。子どもが自ら進んで勉強するケースは少ないでしょう。その気にならない子どもの尻を叩いても勉強の効率が上がりません。

手っ取り早く勉強のモチベーションを高めることはそう簡単にはできないにしても、何か方法はあるのでしょうか?

■自律学習は効率がよい

心理学入門の教科書にも書いてありますが、自律学習は他人に言われてする学習に比べて記憶の定着率が高いのです。特に数学はプラスの気持ちで取り組む場合と、マイナスの気持ちで取り組む場合で成績に大きな差が出ることがわかっています。

ですから勉強を嫌々やっても時間ばかりが過ぎてはかどりません。お子さんが難しい問題に向かっている時に、「やりたくないオーラ」を全身から発していることはありませんか?

こうならないためにもモチベーションを持たせる必要があります。

■アメとムチでは長続きしない

小学生ぐらいですと、「今度のテストで○点以上とったらゲームを買ってあげる」というようなアメを用意して勉強させることがあります。ダメだったら「ゲーム禁止」とか。

目の前にニンジンをぶら下げてやらせるわけです。この方法の欠点はニンジン=ご褒美がエスカレートしていってしまうこと。それと何度も使っていると欲しい物がなくなってしまうことです。

さらに、結果が出せなかった時にご褒美が得られないので、それはマイナスのモチベーションに転化してしまう恐れがあります。「頑張ったのにゲーム禁止ならもうやらない」というように。

■将来の夢を持たせる

中高生でしっかり勉強する子は、将来つきたい職業をある程度具体的にイメージしている子が多いです。中学受験生でも、入試シーズン後のワイドショーなどに登場する難関中学合格した子どもたちが、マイクを向けられた時に「脳外科医になりたい」「弁護士になりたい」「外交官になって世界を飛び回りたい」と夢を語っているシーンを多く見かけます。

生物の中で人だけが過去・現在・未来という時間を意識しています。その将来の目標を早く持つことができれば、アメとムチに頼らず勉強を続けられるのです。

小学生で将来の進路は無理としても、志望校に何度か足を運び「この学校に入りたい」と思い、入学した自分をイメージできればそれもモチベーションを高めます。

できればその学校に入って何をするかまで思い描きたいもの。「野球部に入って甲子園を目指す」「オーケストラに入ってバイオリンを弾きたい」でも結構。

自分のやりたいもの、なりたいもののために今の遊ぶ時間を削って勉強するということに納得できれば、どうしないといけないか自覚できます。

ことある毎に親子で将来について話す機会を作ってはいかがでしょうか。繰り返し話している内に具体的にイメージできるようになるに違いありません。それが結果的に中学受験の成功につながっていくことでしょう。

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