鉄人の一通入魂

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2011.02.09 配信
絶対に役立つ中学受験専門プロ家庭教師からの必勝アドバイス!
SAPIXの皆さんへ、新学年スタートにあたっての学年別アドバイス

2月に入り、塾では一足先に新学年がスタートしました。そこで今回は、私のサピックスでの講師経験を元に、SAPIXの新4年生、5年生、6年生を対象に新学年スタートにあたってアドバイスを書きたいと思います。

さっそく4年生から始めましょう。 3年生から通塾されている生徒さんもいますが、受験へ向けたカリキュラムがスタートするのは4年生からですので、2月から通塾し始めた皆さんも同じスタートラインですのでご安心ください。

4年生は週2回、しかも20時まで授業が行われることに早く慣れましょう。私が4年生を担当していた時の話ですが、19時から20時の3時間目にもなると、ウトウトしてしまう生徒さんもいました。しばらくは緊張もするでしょうし、体力も大変消耗してしまいます。通塾日は帰宅後の復習を行わず、睡眠をしっかり取ることを優先させて、授業の翌日に復習することをお勧めします。

次に復習内容ですが、基本的には授業中に扱った問題とその類題や数値換えの問題を日を空けて2回は行ってください。その際、授業中に扱っていない難しい問題には手をつけないことです。実はこの我慢が一番重要です。「クラスを上げるためには難しい問題が解けるようにならないといけない」という考えは、大きな誤解です。SAPIXのテストとはいえ、難しい問題はごく一部です。難しい問題が解けないから点数が悪いのではなく、解けるはずの問題がケアレスミスや、理解の不十分さから解けず点数が悪かったはずです。

そこで、授業の復習を2回行った上で、さらに家庭学習の時間が確保出来る生徒さんには、他のテキストや問題集で基本・標準レベルの問題演習を行うことをお勧めします。ただ4年生の段階では「応用自在」など、受験生対象の問題集はまだ難しいので、四谷大塚の「予習シリーズ」など進学塾が作成している4年生対象のテキストや問題集を活用するとよいと思います。

授業と同じ単元の基本・標準問題を解いて、表現や切り口が変わった問題でもしっかり解けるようになれば、その単元は理解できていると考えて良いでしょう。解けるレベルの問題を確実に正解するための演習こそが、テストでの得点力アップにつながることを忘れずに。

引き続き5年生です。 4年生から5年生に進級しますと、授業日数と時間だけではなくテキストの種類も大きく変わります。授業時間は60分から90分に延びる1.5倍ですが、授業で扱う内容は2倍近くなると考えてください。それに従い、家庭学習の量も2倍近くになりますが、通塾日が1日増えますので、家庭学習にあてることが出来る時間は減ってしまいます。4年生では、授業で扱わなかった問題まで家庭学習で解いてみる時間があったかもしれませんが、5年生では授業で扱った内容の復習だけで精一杯になると考えておきましょう。

また授業時間が延びることによって、算数や理科は一回の授業で導入からかなり難しいレベルの問題まで扱うことになります。2・3月は4年生の内容を発展的に復習しますが、基本的には毎回新しい内容を学習します。算数では、テキストの二つ星までの内容が理解できるようになれば、学力的には十分ですので、三つ星はたとえ授業で扱ったとしても、解けるようになるまで何度も解きなおす必要はありません。

家庭学習のペースがつかめるようになり、授業内容の復習プラスαを行える場合は、4年生と同様に他のテキストや問題集で基本・標準レベルの問題演習をしましょう。「応用自在」や「力の5000題」などの分厚い問題集を1冊購入して、受験までの2年間活用しても良いと思いますが、現段階では解けないレベルの問題も掲載されていますので、問題の取捨選択が必要になります。その判断までは難しいという場合は、四谷大塚の「予習シリーズ」など5年生のレベルで解ける問題のみで構成されているテキストや問題集を活用するとよいと思います。

とにかく急に忙しく感じてしまいますので、あまり欲張らず、まずは家庭学習の分量と、それに必要な時間をどのように作っていくかということを見極めましょう。

最後に6年生です。 5年生から6年生への学習量の増加度は、2倍以上に感じると思います。平常授業は1日4時間、土曜日は5時間の授業となり、授業時間を比較しただけでも大変なことがご理解いただけるでしょうが、授業内容もハードになります。まず平常授業では、算数が演習形式となり、AB授業の160分間ひたすら問題を解いていくことになりますので、必然的に家庭学習の量も増えます。「一学期は算数の復習しか出来なかった」という生徒さんも多いくらい大変です。

また理科も、1学期は計算分野が大半ですので、かなり家庭学習の時間が必要です。それに加えて、土曜日は別カリキュラムで授業が進んでいきます。特に理科と社会は、1学期の間に4年生からの全単元を一通り復習します。(土曜特訓の復習方法につきましては、昨年のメルマガで詳しくご紹介しましたので、ぜひそちらをご覧ください

このような状況ですので、塾で指示された内容を復習するだけで精一杯だとは思いますが、算数で「数値換えの問題は解けるが、初見の問題は解けない」や「解き方を覚えているだけなのではないか」という懸念があったら、対処法としては、やはり他の問題集を解くことが有効です。学力やプラスαに充てられる時間は様々ですので、いくつかご紹介しておきます。

基本レベルから確認したい場合には、「解き方上手」シリーズ(受験研究社)が良いでしょう。薄い問題集ですので、問題数は多くありませんが、基本内容を確実に理解する、あるいは基本レベルで苦手分野はないか確認するなどの目的には使いやすいと思います。春休み期間中に一通り解いて、この時期に弱点を把握しておく、あるいは弱点を克服するために使用することも有効です。標準レベルあたりまで学力の土台を固めたい場合には、「出る順」シリーズ(旺文社)や「中学入試の最重要問題」シリーズ(学研)などが、頻出問題や典型問題が掲載されていますので、演習量を増やす、という目的にはあっているでしょう。その他、算数のみになりますが、東京出版の「プラスワン問題集」や「ステップアップ演習」も良いと思います。ただ、こちらは算数が得意な生徒さん向けです。

いかがでしたでしょうか。各学年に分けて話を進めてきましたが、どの学年も、年度始めに大きく学習環境が変わり、プリントやテキスト、家庭学習の大変さに圧倒されると思います。特に6年生の皆さんには大きな負荷がかかりますが、1学期が頑張りどころですので、4月の授業が開始されるころを目安に、週末も含めた授業のない日の家庭学習スケジュールを、試行錯誤しながら確立していってください。

われわれ中学受験鉄人会のプロ家庭教師は、常に100%合格を胸に日々研鑽しております。ぜひ、大切なお子さんの合格の為にプロ家庭教師をご指名ください。

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