鉄人の一通入魂

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2010.06.04 配信
絶対に役立つ中学受験専門プロ家庭教師からの必勝アドバイス!
日能研カリテの上手な見直し法(国語記述問題編)

日能研に通っている6年生のみなさんは毎週、4・5年生のみなさんは二週間に一度、カリキュラムテストを受験していますが、果たしてそのテスト結果をどれくらい自分の実力アップに生かしているしょうか。「時間がない」「どうやったらいいか分からない 」ということで、じっくりと見直しや解き直しまでできていない人も多いのではないで しょうか。

しかし、カリテは言うまでもなく、前回(または前回と前々回)のカリキュラム内容がどれだけ理解、定着しているかを知るためのテストです。点数や評価だけを見て「よかった」「悪かった」と一喜一憂しているだけではもったいない。そのテスト結果は、自分の弱点を教え、何を勉強すればよいのかを教えてくれる大切な情報です。この弱点克服が成績アップの近道です。ですから、せっかくのカリテを生かさない手はありません。

そこで、今回は見直しの方法がよく分からないという声が多い国語の文章題、特に記述問題の見直し方法の一つをお伝えしようと思います。

テストの時、記述問題が苦手で何も書かけない人、書いてはいるが思うように点数となって表れない人は参考にしてみてください。

【1】解答例をまねる

記述問題が正解できない(書けない)原因はいくつかありますが、大きく分けて二つの原因が考えられます。一つは何を答えれば(書けば)よいか分からない。という(1)内容上の原因、もう一つは、どういう形で書けば(表現すれば)よいか分からないという(2)形式上の原因が考えられます。つまり記述問題は、答えの内容(中身)と形式(枠)がそろわないと正解できない問題ということです。

もちろん、それぞれに対処法があります。心情問題の解き方・説明問題の書き方等々をそれぞれ学習する必要があります。とは言っても、テストでできなかった問題一つ一つを掘り下げて確認するのも大変ですし、時間的にも難しいのではないでしょうか。

そこで、お勧めしたいのが模範解答を自分の手で一字一字確認しながら写すという方法です。ただ模範解答を写すだけの作業にどれだけの効果があるのか疑問に思う方もいらっしゃるでしょう。ところが、意外にこの地道な作業が大きな効果をもたらしてくれます。

ちょっと時間をかけて自分の手で丁寧に一字一字写すことを繰り返すことで、どんな言葉を使って(解答の内容)、どんな順序で、どんなふうに言葉をつないでいるのか(解答の形式)が確認でき、次第に解答の構造・中身が実感としてとられえられるようになってきます。大人のお父さんやお母さんが手紙や仕事の文章を書けるのは、今まで読んだり聞いたりした誰かの文章を、意識的にしろ、無意識的にしろ、どこかでまねているからです。昔から「学ぶ」は「まねる」から来ていると言います。まず、正しい内容と形で書かれた模範解答を「まねる」ことから始めてみましょう。徹底的に自分の手で写してみましょう。

また写すという作業は、抜き出し問題の訓練にもなります。入試の抜き出し問題は、本文から解答用紙に一字一句正確に書き写すことを要求されます。一字でも間違ったり落としたりした場合、ほとんど不正解とされます。右に書いてあるものを左に正確に書くことすらできない受験生はダメだと判断されるのです。ですから普段の勉強の中で書き写すという基礎的な訓練を積むことにもなります。

さらに文字そのものを書く訓練という面もあります。特に4年・5年のみなさんは速く、正確に文字を書ける人は少ないと思います。本番の試験は時間との戦いです。いくら頭の中で答えが分かっていても、制限時間内に速く正確に答案を表現できないと合格はできません。速く、正確に文字が書けるには、サッカーやピアノの練習と同じで地道な訓練(手足を動かす練習)が必要です。この点でも自分で解答を写すという作業が有効です。

【2】自分の答案と比べる

テストの答案用紙に自分なりの答えを書いた人は、写した模範解答と自分の解答と比べてみましょう。(この作業をするために自分の答案の横に写すことをお勧めします)

厳密に自分の答案がどこまで合っているのかを見極めるはなかなか難しい作業です。どこまで自分の解答が許容されるかは塾や家庭教師の先生に質問するのが一番です。

ただ、自分の答えと模範解答を比べながら、単純に同じ言葉(表現)に赤線を引きながら確認することは容易にできるでしょう。この作業だけでも自分の答えが、正解にどの程度近いのかおおよそ分かると思います。自分の答案を自分自身で分析・検討してみる。特に受験生である6年生には必要なことです。ただ写して終わりではなく、写したものを生かしましょう。

【3】模範解答のキーワードを使って答えを書いてみる。

特に6年生にお勧めです。模範解答を写し、その中で設問に対する解答に必要と思われるキーワード(解答に最低限必要な言葉・表現)をチェックし、キーワードだけ紙に書き出してみます。その後、模範解答を見ないで、設問とキーワードだけで答えを書いてみます。これは中身が分かっていて完成答案を作る作業ですから答案の形式を自分で再現する訓練になります。またキーワードを選び出さなければならないので、自分自身で正解の中身を考えるきっかけになるでしょう。特に模範解答の最後(結論部分)と文末(「〜こと。」「〜から。」など)に注意をはらいましょう。

4年生の皆さんは少なくとも【1】を、5年生の皆さんは【1】と【2】を、6年生の皆さんは【1】から【3】までできるとよいでしょう。もらった模範解答をただ読んでおしまいにするのはもったいないです。模範解答を手で写すことは、やろうと思えば直ぐに実行できます。一見時間や労力の無駄なように思われる作業ですが、成績が伸びずに悩んでいる方は是非試してみてください。今のままでは状況は変わりません。何にもしないと前に進みません。これまでにやっていない新しい方法を試してみましょう。その方法でうまくいかなければまた変えればよいのです。ただ国語の場合、特に読解問題は勉強の効果はすぐには表れません。1週間、1ヵ月やったからといって目に見えて成績が上がるものではありません。じっくり腰を落ち着けて我慢強く地道に積み上げるしかないのです。力がついていることを実感できる方法が見つかるまで試行錯誤してください。

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