ーAll About受験ガイド高橋公英さんー
わが子を合格に導くヒントとテクニック

入試で実力を発揮するには

今年の中学入試もすでに年明けから始まり、いくつかの学校の入試を受けた受験生もいると思います。生徒の中には本番の試験では緊張して焦ってしまい、実力が発揮できなかったという人も少なくありません。どうしたら落ち着いて試験を受けられるのかというご相談もよく受けます。今回はその点について考えてみましょう。

受験というものはアスリートがオリンピックなどの大きな大会で試合に臨むのと似たところがあります。ですからアスリートの経験は同じように受験生にも有効なはずです。アスリートが第一に心がけていることは何でしょうか。

■心身のコンディションを整える

まずは、体調管理を万全にすることです。この寒くて湿度が低く空気が乾燥する時期は、どうしてもインフルエンザや普通の風邪をひきやすいものです。入試当日でなくても、直前に体調を崩した期間があると、どうしても不安になってしまいます。自信を持って入試を迎えるには、1ヶ月前ぐらいからコンディション作りを心がける必要があります。直前の追い込み勉強をしたくなる時期ですが、朝からの試験に備えて起床時間を早め、朝型に生活リズムを変えていきます。入試本番の時間配分に合わせて過去問を解くなどのイメージトレーニングも有効です。

忘れがちなのは運動不足の解消です。机にかじりついてばかりいると運動不足になります。適度に体を動かし、外気に触れることで免疫力が高まる効果があるそうです。ウォーキングや軽いジョギングを取り入れると良いのではないでしょうか。昼間に軽い運動をすると質の良い眠りにつくことが期待できます。睡眠と言えば、スマホからのブルーライトも睡眠の敵。寝る直前までスマホを使い続けるのは避けたいですね。入浴後はスマホにできるだけ触れないようにしたいものです。受験が終わるまで我慢しましょう。

体調は万全だけど合格できるかどうか不安でしょうがないという人もいるでしょう。不安は強いストレスとなり免疫力も下げてしまいますので、なんとかしたいもの。最近話題のマインドフルネスを取り入れてはどうでしょうか。

マインドフルネスと聞くと新しい言葉のような気がしますが、実は東洋に古くからある瞑想とほとんど同じです。実は私も自律訓練法を練習したことがあり、その効果は実感しています。人は何もしていないと様々な雑念が浮かんできて、特にマイナスのイメージのほうが優位になりやすいのです。困ったことにマイナスのイメージを繰り返してしまうと、潜在意識がそれを実現する方向に行動してしまう性質があります。したがって、マイナスイメージを払うことが重要です。

マインドフルネスと瞑想の基本は呼吸です。椅子に腰かけていてもベッドに横になってもかまわないのでリラックスした姿勢をとり、目を閉じて呼吸に意識を集中してゆっくり吸って吐くを繰り返します。慣れないうちは呼吸を数えるのもよいでしょう。「息を長くしなくちゃ」などと無理に呼吸をコントロールしようとしないで、自然に任せます。「あ、息が入ってきた。」「息が出ていっているな」と観察者のように眺めている感覚です。同時に、周囲の雰囲気に注意を広げていきます。普段は意識していないものにも注意を払います。ただし、意識をピンポイントに先鋭化して集中するのではなく、全体を同時に把握するようにします。ズームレンズを引いて全体を写すように。心が十分に落ち着いたと感じたらゆっくりと目をあけます。瞑想中に雑念が浮かんでも無理に追い払おうとしないで、呼吸に意識を戻せば自然と雑念はどこかに行ってしまいます。

何度か経験して短い時間で呼吸に意識が集中できるようになったら、入試本番の直前に同じ呼吸法をして心を落ち着かせることができます。不安がなくなれば、あなたはいつもどおりの力を発揮できるはずです。

■勉強開始のルーティーンを決める!

先ほどのマインドフルネスもそうですが、直前の勉強時点でエンジンがかかるようなルーティーンを作ってはいかがでしょうか。イチロー選手にしても、五郎丸選手にしてもプロのアスリートはみな、自分なりのルーティーンを持っています。ルーティーンを繰り返すことで、集中力を高めているのです。

筆記用具をあれこれ取り替えないで、直前期は試験会場に持っていく筆箱と筆記用具を固定します。それを机に一定の順序や置き場所を決めて並べてから勉強を始めます。こうすることで、このルーティーンをしたら、ひとりでに脳が勉強モードに切り替わるようになります。マインドフルネスもここに加えましょう。

■日本人の特性を活かす

日本人のアスリートが実力以上の力を出せるときはどんな場面でしょうか。それは団体戦です。自分一人で記録に挑戦するよりも、チームメートのために、誰かのために戦う方が力が出やすいのです。入試会場で他の受験生を見て、「みんなすごそうなライバルだ」と思うと力が削がれてしまいます。「みんな同じ目標に向かう戦友だ」と思えば怖さは失せます。さらに、ここまで応援してくれた家族や友人の顔を思い浮かべれば、その人達のためにも頑張ろうと思えるはず。誰かを喜ばせたいという気持ちが力みを減らしてくれるはずです。

いかがでしょうか。これまでの受験勉強の集大成が入学試験です。ぜひベストコンディションで試験に挑んでいただきたいと思います。

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