ーAll About受験ガイド高橋公英さんー
わが子を合格に導くヒントとテクニック

今から実力が伸びる子もいる!

2014年も後残すところわずかとなりました。中学入試を控えた受験生にとって正月気分はお預けとせざるを得ません。もう志望校の判定結果から、どの学校をいつ受験するかの受験スケジュールも決まったことでしょう。正直、ここまで来たらもうそれほど実力は変わらないと思っていませんか?ところがそうでもないのです。

わが家の東大生が中学受験生だった頃、12月の合否判定模試ではとても合格圏内に手が届いていませんでした。これでは志望校が記念受験になってしまうという覚悟をしたことを思い出します。

しかしながら入試本番では志望校別特訓クラス同級生の誰もが驚く逆転合格を果たしたのです。残り一ヶ月余りでまだ追い込みが可能ということです。特に男子ではしばしばそのようなことが起こると当時塾の先生も言っていました。こうした奇跡?を起こすには3つの条件があると思うのです。一つ目は、尻に火がついて火事場の馬鹿力を発揮するような状況になることです。人はモチベーションが高まれば実力以上のパフォーマンスが出せるもの。

モチベーションの元はなんでも良いのです。冬休みもお正月も犠牲にしたのだから、これで合格しなかったら全てが無駄になってしまうという背水の陣の気持ちでも、あこがれの学校に入って制服に身を包んだ自分を想像して酔いしれるのでもかまいません。とにかく「何が何でも合格してやる!」という強い気持ちが、想像以上の力を生み出すもとになるのです。

二つ目の条件は、志望校に合わせた受験勉強に絞り込むことです。合否判定模試で合格可能性が低くても、模試の問題のタイプと志望校の出題傾向が異なり、志望校向けの対策をこれまでもしてきており、さらに追い込みで学習を続ければ、模試の合否判定と異なる結果が出ても不思議ではありません。

うちの子も、通っている塾内で1月に入って行われた、志望校向けのテストではそれまでいつもクラス内で下位に低迷していたのに、なんと上位に踊り出たのです。それが最初で最後の好成績であり、この勢いが入試本番まで続き合格できたのではないかと思います。

受験の達人たちの多くが、入試突破の秘訣として徹底的な志望校対策を推奨しています。多数の受験指南書を出版している和田秀樹先生が著書で志望校の過去問対策を十分にすれば、実力より偏差値で10〜15上の学校に合格できると書いています。もう入試まで時間がない、だからこそあれもこれもと手を出すよりも、できることに絞込集中して取り組むことで、より良い結果を引き寄せることができるのではないでしょうか。

さて、三つ目はなんでしょうか。それは家族のサポートです。お正月というのは普通の人はのんびり過ごすことが多いと思います。さすがに受験生がいたら旅行に行くことはないでしょうが、他の家族はおせち料理を食べ、お正月のテレビ番組を見たり、レンタルDVDを見たりはするでしょう。

しかし、受験生の前でこうした行為は慎んだ方が良さそうです。「なんで僕だけが我慢しなくてはならないのか」と思い出したら勉強に身が入らなくなります。受験生が勉強中は家族も一緒にがんばる姿勢を見せてやりましょう。家族は入試における戦友なのだから、心の支えとなるのは当然です。

もちろん、「もう時間がないのだから、さっさと勉強しなさい」とプレッシャーを与えることもだめです。本人が焦ってしまうような言葉かけは逆効果にしかなりません。まだまだ間に合う、大丈夫と思わせるべきです。今放送中のNHK朝ドラ「マッサン」で妻のエリーは夫マッサンに「大丈夫。あなたならきっとできる」と、マッサンがくじけそうになる時に決まって前向きな言葉で励まします。あの姿勢が大切です。

お子さんのモチベーションを高めて、勉強でやるべきことを絞込み、家族がサポートすれば、きっと良い結果が得られると思います。

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