ーAll About受験ガイド高橋公英さんー
わが子を合格に導くヒントとテクニック

私立中学を選ぶメリットと志望校選定

いよいよ真剣に志望校を検討しなくてはならない時期になりました。これまでは、希望的観測で◯◯中学がいいと思っていても、合否判定の模擬テストの結果を受けて、理想ばかり言っていられなくなります。また、現時点で安全圏に入っていても、第二志望以下の学校を真剣に考える必要があります。入試に100%はないのですから。

そこで、あらためて私立中学を選択するメリットを考えて、志望校選択の際に参考にしていただきたいと思います。

■教育内容

私立中学の最大の特徴は、文科省に直接縛られるのではなく、私学には教育内容に独自性を持たせることが認められていることです。したがって教育方針にブレがありません。建学の理念があって、その理念の実現のために教育方針が立てられているからです。公立中学には、この背骨がないため校長やスタッフが変わると、ガラッと別な学校になってしまうことがあります。

入試を行っているので当然のことながら、選抜された生徒に合わせたレベルの授業ができます。公立中学のような生徒間の学力の開きがないからです。公立中学では上位20%と下位20%の学力の開きは目も当てられないほど大きなもの。もちろん地域トップの中学ではずっと小さいものですが、そうした学校は多くはありません。特に大都市では、成績上位生が私立と国立・公立中高一貫校に入学してしまうので、上位の層も薄くなってしまっています。

つまり中学受験が盛んな地域では、公立中学への進学というのは、それだけでかなりリスクが高いということです。

生徒の粒がそろっていることから、問題行動をとる生徒が少ないです。私立中学は退学させることができるので、家庭にいうことをきかせる力があります。ただし、人気のない学校では、経営上の理由からこの伝家の宝刀を抜けないことがあるのを覚えておいてください。

学習については全ての学校が独自カリキュラムを組んでいます。ただ、そのカリキュラムは必ずしも優れているとは限りませんし、大学受験に最適なものとは限りません。進学実績を上げたい学校では、5年間で中高6年間の課程を消化して、高校3年では受験勉強に特化できる体制を敷いているところもあります。

しかし超がつく難関校では「大学入試のための勉強は教えません」と、大学に入ってから役に立つ勉強法を教えるのだと言っているところがあります。受験は各自が自分で勉強すればよろしいというスタンスです。

したがって、誰もが知っている東大合格者を多数出している学校の生徒が、入試に関係ない科目では塾の勉強や受験勉強を授業中に内職をしているという話を聞きます。また、それをしたくなるような、つまらない授業を長年続けている先生もいるそうです。大学合格実績が、学校のカリキュラムと先生の教え方にあるとは限らないのをお忘れなく。

最近の私学は施設が充実している学校が多いです。生徒を集めるために新校舎を建設するところが増えています。中には昔ながらの古い校舎で授業を続けている学校もありますが。

一方で公立中学でも、建て替えによって立派な校舎を持つところも増えてきています。ただし、内部の施設や教具には教育委員会の縛りがあるため、なかなか独自性を出すことは難しいのです。

■進学実績

私立中学に進学を希望する家庭は難関大学志望の生徒が多いので、そうした中で学校生活を送ると、自分もそうしようと思うことが、さらに進学実績を高めるという効果があります。さらに身近な先輩が◯◯大学に合格するのを目の当たりにして「自分も」とモチベーションを上げるを高める作用があります。

ただ、週刊誌が難関大学合格者数を中心に大学入試結果を報道するために、東大合格者数に目が行きがちですが、平均的な生徒がどういう大学に入学したかにもっと注意を払うべきだと思います。特に中堅クラスの私立中高一貫校においては、ボリュームゾーン(一番多い進学先)に注目します。

■価値観の近い友だち

わが子の中学受験の経験から言えることは、もしかしたらその最大のメリットは、わが子と似た生徒が集まるということかも知れません。似た生徒と言っても、皆が同じような生徒ということではなく、価値観が似ているという意味です。

「自分は自分、他人がなにしようがあまり気にしない」生徒が集まる学校は、全体としてはバラバラですが、個性のある生徒が集まるということなのです。上昇志向の強い生徒が集まる学校は、医師・弁護士・官僚などを目指す生徒が多いですし。

価値観が似た生徒が集まるために、深い付き合いができる友だちを作りやすいですし、クラブ活動も盛んになります。高校受験がないため、課外活動にのめり込む生徒も少なくありません。一生の思い出になる経験を積む生徒もでてきます。学校へ行くのが楽しいと思う生徒の割合が高いでしょう。

様々な要素を比較検討して志望校を選択するわけですが、他でどんなに気に入っても、この価値観が合わない学校を選ぶのは、あまりお勧めできません。6年間を過ごすのですから、相性の良い学校を志望校に決めたいものです。

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