ーAll About受験ガイド高橋公英さんー
わが子を合格に導くヒントとテクニック

特別ではなくなった中学受験、
わが子にあった中学受験とは。

■ 一般的になった中学受験

先日も未就学児を持つ若いお母さんとお話をしていましたら、「小学校受験は考えないけれど、中学受験は念頭に置いています」とおっしゃっていました。子どもを持つ親、特に大都市に住んでいる場合には、私立中高一貫校の受験は広く一般化したと感じられる瞬間でした。その続きがあります。「中学受験はたいへんというイメージですけれど、本当にそうなんですか?」と不安を示されるのです。

間近に迫っていない場合に、中学受験に興味はあるけれど具体的なイメージはつかめていない。「ゆとり教育で小学生の学力が下がっている」「小学生が夜遅く塾通いしている」くらいの認識です。そこで現状についていろいろお話ししました。

  • ・早い子では3年生から塾通いをはじめる
  • ・4年生からの入塾が一般的である
  • ・高校募集をしていない進学校が多い
  • ・受験日が集中していて志望校選択に頭を悩ませる
  • ・塾任せにせず親の関わりが大事なこと

こうしたお話をすると、「少し安易に考えていました。もう少しじっくり考えてみます」とおっしゃるのです。首都圏では中学受験率が17〜18%で、公立志向が強いと言われている関西は地域差がありますが、平均25%前後です。ここまでくると、限られた家庭が受験していた時代と違い、中学受験が一般化したと言って良いでしょう。

一般化するということは、軽い気持ちで中学入試を受けてみるという家庭も増えるので、受験させられる子どもにとっては迷惑な話でもあります。先に書いたような事情を知らずに、周りが受けるから我が家もと中学受験に足を踏み入れて、塾の言いなりになってしまうケースも多いように感じます。

■ 子どもの性質で変わる受験

ところで塾でトップクラスの成績をとりつづける子どもは、スポーツの才能と同じように勉強の才能があるのです。好きな事にはいくら時間を費やしても苦にならないでしょう。そのくらい勉強が好きな子どもたちもいるのです。

足が遅いということで、毎日何時間も練習しろと尻を叩かれることはないのに、勉強だとやらされるのは勉強嫌いな子にとって、理不尽ではないでしょうか。もちろん走り方でも全くの自己流から、専門家のアドバイスを受けることでタイムを縮めることができます。勉強も同じで自己流の学習方法から、学力が向上するやり方へと変えることは重要です。

けれども全員がトップレベルのアスリートを目指す必要はないのです。10歳過ぎからローティーンにかけて内面的な成長の度合いは個人差がとても大きいもの。特に男子では小学校高学年よりも、中学で伸びる子がたくさんいます。そんな子を現段階で尻を叩きすぎると潰してしまう危険性があります。よくお子さんを見つめて、今はっぱをかけるべきかどうなのかを判断しましょう。

頑張って難しい学校を狙うもよし、中堅の学校で入学後に上位を狙うでもよいではありませんか。あるいは受験がない附属校で趣味や芸事、スポーツに打ち込むという道もあります。お子さんの性質とご家庭の方針に照らして、どういう将来像を描くかによって受験の仕方は何通りにも違ってきます。まずはそこから始めてみませんか。

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